「馬が合う」「猫の額」など、小学校や中学校の国語で目にすることが多い慣用句を100個集めました。
体の部分や身近な動物など、暮らしの中にあるものを言葉の材料にして作られているものが中心です。
5つのテーマに分けて紹介するので、気になるところから読んでみてください。
動物が出てくる慣用句
- 猫の額(ねこのひたい):
土地や場所の面積が、非常に狭いことのたとえ。 - 雀の涙(すずめのなみだ):
数量が非常に少なく、ほんのわずかしかない様子。 - 馬が合う(うまがあう):
気持ちがよく合い、しっくりと調和する間柄。 - 犬猿の仲(けんえんのなか):
お互いに激しく憎み合い、非常に仲が悪い状態。 - 猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい):
非常に忙しく、誰でもいいから手伝ってほしいほどの状況。 - 虎の子(とらのこ):
大切にして、決して手放そうとしないもの。
気持ちを表す慣用句
- 肩を落とす(かたをおとす):
がっかりして力が抜け、肩が垂れ下がること。 - 二の足を踏む(にのあしをふむ):
危険や失敗を恐れて、なかなか先へ進めずためらう様子。 - 目を疑う(めをうたがう):
実際に見ても信じられないほど、驚くこと。 - 気が置けない(きがおけない):
遠慮や気づかいがいらず、心から打ち解けられる間柄。 - 肩の荷が下りる(かたのにがおりる):
責任や負担から解放されて、気持ちが楽になること。 - 目がない(めがない):
分別を忘れるほど、あるものを非常に好む性分。 - 鼻につく(はなにつく):
人の言動が、しつこくわざとらしく感じられて不快になること。 - 頭を抱える(あたまをかかえる):
心配事や悩み事があって、どう対処すればよいか思案に暮れる様子。 - 図に乗る(ずにのる):
物事がうまくいったことに気をよくして、調子に乗ってつけあがること。 - 目を丸くする(めをまるくする):
驚きのあまり、目を大きく見開く様子。 - 喉から手が出る(のどからてがでる):
あるものが欲しくて欲しくてたまらない気持ち。 - 寝耳に水(ねみみにみず):
心の準備がないまま、突然の知らせに驚き慌てること。 - 肩身が狭い(かたみがせまい):
世間や周囲に対して面目が立たず、引け目を感じる心境。 - 気が引ける(きがひける):
気おくれがして、引け目を感じる気持ち。 - 腕が鳴る(うでがなる):
自分の力や技を発揮したくて、じっとしていられない様子。 - 首を長くする(くびをながくする):
期待しながら、今か今かとひたすら待ち焦がれること。 - 頭が下がる(あたまがさがる):
相手の立派な行いに、心から敬服する気持ち。 - 顔から火が出る(かおからひがでる):
あまりの恥ずかしさに、顔が真っ赤になり熱く感じること。 - 息をのむ(いきをのむ):
驚きや感動など強い感情によって、思わず一瞬呼吸を止める反応。 - 胸を撫で下ろす(むねをなでおろす):
心配事が解決して、ほっと安心すること。 - 気が重い(きがおもい):
物事をするのに気が進まず、億劫に感じる様子。 - 心に刻む(こころにきざむ):
深く心にとどめて、忘れないようにすること。 - 心を鬼にする(こころをおににする):
気の毒に思いながらも、相手のためにわざとつれなく接する態度。
人との関わり・様子を表す慣用句
- 一目置く(いちもくおく):
自分より優れた相手の実力を認め、敬意を払うこと。 - 鼻であしらう(はなであしらう):
相手の言葉にまともに取り合わず、冷淡に扱う態度。 - 足を引っ張る(あしをひっぱる):
他人の前進や成功をさまたげ、集団の足並みを乱すこと。 - 腹を割る(はらをわる):
本心を包み隠さず、打ち明ける姿勢。 - 釘を刺す(くぎをさす):
約束違反や言い逃れができないように、あらかじめ念を押しておくこと。 - 口車に乗る(くちぐるまにのる):
巧みな話しぶりに乗せられて、だまされたり言いくるめられたりする様子。 - 揚げ足を取る(あげあしをとる):
相手の言葉じりや言い間違いをとらえて、なじったり皮肉を言ったりすること。 - 腰が低い(こしがひくい):
他人に対してへりくだり、謙虚で愛想がよい人柄。 - 虫がいい(むしがいい):
自分の都合ばかりを考えて、他人の事情を顧みない様子。 - 木で鼻をくくる(きではなをくくる):
相手の相談や要求に対し、ひどく無愛想で冷淡にあしらうこと。 - 足元を見る(あしもとをみる):
相手の弱みや不利な事情につけこんで、無理な要求をする様子。 - 口を挟む(くちをはさむ):
他人が話している途中に、割り込んで話すこと。 - 口火を切る(くちびをきる):
物事を最初に言い出したり始めたりして、議論や行動のきっかけを作るたとえ。 - 水を差す(みずをさす):
仲の良い者どうしや、うまく進んでいる物事に、わきから邪魔を入れること。 - 手を貸す(てをかす):
力を貸して、人を助ける行為。 - 目をつぶる(めをつぶる):
見て見ぬふりをして、欠点などを咎めずに済ませること。 - 耳を傾ける(みみをかたむける):
注意して、熱心に聞く姿勢。 - 耳を貸す(みみをかす):
人の言うことを聞き入れたり、相談に乗ったりすること。 - 手塩にかける(てしおにかける):
自分でいろいろと世話をして、大切に育てる様子。 - 鼻を明かす(はなをあかす):
相手を出し抜いて、あっと言わせること。 - 歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ):
遠慮せず、思ったことをはっきりと言う話し方。 - 筆が立つ(ふでがたつ):
文章を書くのが上手な様子。 - 目を盗む(めをぬすむ):
人に見つからないように、こっそり物事をすること。 - 鼻を折る(はなをおる):
得意になっている人の高慢な気持ちをくじき、恥をかかせる仕打ち。 - 顔に泥を塗る(かおにどろをぬる):
目上の人や恩人の名誉を傷つけ、ひどい恥をかかせること。 - 横車を押す(よこぐるまをおす):
道理に合わないことを、強引に押し通そうとする態度。 - 水に流す(みずにながす):
過去にあった争いごとや失敗を、なかったことにして許すこと。 - 相槌を打つ(あいづちをうつ):
相手の話に調子を合わせて、受け答えをする振る舞い。 - 手を引く(てをひく):
それまで関わっていた物事から身を引き、関係を断つこと。
体を使った慣用句
- 手を焼く(てをやく):
うまく対処できず、扱いに困り果てる状態。 - 鼻が高い(はながたかい):
誇らしく思い、得意な気持ちになる様子。 - 耳が痛い(みみがいたい):
他人の言葉が自分の弱点や過ちを突いていて、聞くのがつらいこと。 - 足が出る(あしがでる):
予算や収入を超えて、支出が多くなってしまう状態。 - 顔が広い(かおがひろい):
交際範囲が広く、多方面に知り合いが多いこと。 - 鼻にかける(はなにかける):
自分の能力や実績を、得意げに自慢する様子。 - 足が棒になる(あしがぼうになる):
長く立ったり歩いたりして、足の筋肉がこわばるほど疲れること。 - 舌を巻く(したをまく):
相手の言動があまりに優れていて、驚き感心する様子。 - 口が堅い(くちがかたい):
言うべきでないことを、むやみに人に話さない性格。 - 口を酸っぱくする(くちをすっぱくする):
同じ注意や忠告を、何度も繰り返して言うこと。 - 歯が立たない(はがたたない):
相手や物事の力量が自分よりはるかに優れていて、まったくかなわない状態。 - 手に余る(てにあまる):
物事が自分の能力を超えていて、うまく処理できないこと。 - 目に余る(めにあまる):
程度がひどくて、黙って見ていられない様子。 - 口が軽い(くちがかるい):
秘密や言ってはいけないことまで、すぐに人に話してしまうこと。 - 足を洗う(あしをあらう):
悪い仲間や好ましくない仕事・生活から、きっぱりと離れることのたとえ。 - 目を光らせる(めをひからせる):
油断せず、厳重に見張ること。 - 腕を磨く(うでをみがく):
練習を重ねて、技能が上達するように励む姿勢。 - 顔が売れる(かおがうれる):
世間に広く名前や顔を知られ、有名になること。 - 目を皿にする(めをさらにする):
物を探したり驚いたりして、目を大きく見開く様子。 - 口が滑る(くちがすべる):
言ってはいけないことを、うっかり言ってしまうこと。 - 口が重い(くちがおもい):
口数が少なく、あまりしゃべらない様子。 - 手に負えない(てにおえない):
自分の力では、とても扱いきれないこと。 - 目が利く(めがきく):
物のよしあしを、正しく見分けられる才能。 - 目が高い(めがたかい):
よいものを見分ける、確かな目利き。 - 腰を据える(こしをすえる):
落ち着いて、一つの物事にじっくりと取り組むこと。 - 骨を折る(ほねをおる):
苦労をいとわず、力を尽くして物事に取り組む姿勢。 - 手をこまねく(てをこまねく):
何も手出しをせず、ただそばで成り行きを見ている態度。 - 手も足も出ない(てもあしもでない):
力が及ばず、施す手段がまったくないこと。 - 耳をそろえる(みみをそろえる):
借金などの金額を、不足なくきちんと用意する様子。 - 口を割る(くちをわる):
隠していたことを、白状すること。 - 襟を正す(えりをただす):
乱れた姿勢や気持ちを整え、真剣な態度で物事に向き合う心構え。 - 手を抜く(てをぬく):
必要な手間を省き、物事をいいかげんに済ませる態度。 - 腕を振るう(うでをふるう):
自分の腕前や技能を、存分に発揮すること。
物事の様子を表す慣用句
- 油を売る(あぶらをうる):
無駄話などをして、仕事をなまける態度。 - 匙を投げる(さじをなげる):
見込みがないと判断し、物事をあきらめて手を引く様子。 - 瓜二つ(うりふたつ):
二つのものの姿形が、非常によく似ていること。 - 板につく(いたにつく):
経験を積んで、態度や振る舞いがその立場にしっくりと馴染んでいる様子。 - 火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ):
勢いが激しいものに、さらに勢いを与えること。 - 焼け石に水(やけいしにみず):
援助や努力がごくわずかで、まったく効果が期待できない様子。 - 棒に振る(ぼうにふる):
それまで積み重ねてきた努力や成果を、無駄にしてしまうこと。 - 手前味噌(てまえみそ):
自分で自分のことや、自分の関係する物事を褒める言い方。 - 根も葉もない(ねもはもない):
何の根拠も証拠もなく、まったくのでたらめであること。
慣用句のなりたち|使われる素材と組み立て方
慣用句には、体の部分や身近な動物、道具や食べ物など、暮らしの中にあるものを言葉の材料にしたものがたくさんあります。
この一覧に出てくる慣用句を例に、よく使われる素材と、組み立ての型を見てみます。
体・動物・暮らしの中の物が言葉の材料になる
体の部分・動物・暮らしの中の物は、どれも古くから身近にあったもので、姿や動きを思い浮かべやすいという共通点があります。
組み立てにはいくつかの型がある
- 体の部分と様子・動作を組み合わせる型:
耳が痛い、鼻が高い、腰が低いのように、体の部分に様子や動作を続けて、人の性格や心の状態を言い表します。
体の感覚に置き換えることで、気持ちの動きが伝わりやすくなります。 - 動物の姿や習性をたとえに使う型:
猫の額、虎の子、犬猿の仲のように、動物の体の大きさや習性を、人や物事の様子にたとえます。 - 体の動きやしぐさをそのまま言葉にする型:
息をのむ、胸を撫で下ろす、目を丸くするのように、驚いたときやほっとしたときの体の動きを言い表します。
動作を描くことで、そのときの気持ちを伝えます。






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