慣用句

手に余る

(てにあまる)

物事の量や程度が自分の能力を超え、処理しきれないこと。


5文字の言葉 / 「て・で」から始まる言葉
手に余る ことば
スポンサーリンク

意味

「手に余る(てにあまる)」とは、物事の量や難しさが自分の能力を超えていて、処理しきれないという意味です。
単に苦手というだけでなく、量や難度が明らかに自分の限界を超えている状態を指す言い方です。

語源・由来

「余る」は、量や程度が限度を超えてあふれ出ることを表す言葉です。
「手に余る」は、この「余る」を手の働きと結び付け、自分の手でつかみきれない・扱いきれない量にまで達している様子を言い表した言い回しです。

使い方・例文

「(人)には手に余る」の形で、自分自身だけでなく他人の能力について述べるときにも使われます。

  • この案件は一人には手に余るため、先輩に協力を仰いだ。
  • 慣れない相談ごとまで任され、正直手に余ると感じている。
  • 新人には手に余る仕事だと分かり、担当を代えてもらった。

類義語・関連語

この言葉と同様に、自分の力量を超えて対処できない状態を表す言葉に、次のようなものがあります。

  • 手に負えない(てにおえない):
    自分の力では扱いきれず、処置に困ること。

「手に余る」と「手に負えない」の違い

「手に余る」と「手に負えない」は、どちらも「自分の力では扱いきれない」という意味で、互いに言い換えても意味はほとんど変わりません。

語句意味使い方の例
手に余る
(てにあまる)
物事が自分の能力以上で、処置ができない一人では手に余る仕事
新人には手に余る交渉
手に負えない
(てにおえない)
自分の力ではどうにもならず、処置に困る親でも手に負えないわんぱくぶり
手に負えない事態

英語表現

英語では、能力を超えた仕事や問題を指す表現として、次のようなものがあります。

more than one can handle

自分の対処できる範囲を超えていることを表す表現。

This project is more than I can handle alone.
(このプロジェクトは、一人では手に余る。)

bite off more than one can chew

自分の能力を超えて仕事や責任を引き受けてしまうことを表す表現。

He bit off more than he could chew with this new role.
(彼はこの新しい役割で、手に余る仕事を引き受けてしまった。)

「手に余る」と同じく「手」を使う3つの慣用句

「手に余る」のように、「手」を使った慣用句はほかにもあります。

人手が足りずに誰でもいいから助けてほしいという状況は「猫の手も借りたい」と言い、扱いに苦労して思うようにいかないことは「手を焼く」と言います。
さらに、手出しをせずに何もしないで見ていることは「手をこまねく」と表します。

それぞれの言葉は、次の記事で解説しています。

https://kotowaza-dic.com/a/1402

https://kotowaza-dic.com/a/56851

https://kotowaza-dic.com/a/59183

スポンサーリンク

コメント