意味
「目に余る(めにあまる)」とは、程度があまりにひどく、黙って見過ごせないという意味です。
数が多すぎて一目で見渡せないほどだ、という意味でも使われます。
人の行動や態度について言う場合は、強い非難の気持ちを込めた言い方になります。
語源・由来
「余る」は、数量や程度が限度を超えてあふれ出ることを表す言葉です。
「目に余る」は、この「余る」を目の働きと結び付け、目で受け止められる限度を超えてしまう様子を言い表した言い回しです。
使い方・例文
人の行動や態度について使うときは非難の気持ちが強く、数量の多さを表すときは単に程度を述べるだけの言い方になります。
- 彼の横柄な態度は、周囲から見ても目に余るものだった。
- 駅前には、目に余るほどの観客が押し寄せた。
類義語・関連語
「目に余る」と同じく、物事の程度が限界を超えている様子を表す言葉に、次のようなものがあります。
- 度を越す(どをこす):
物事の程度が、常識的な限度を超えること。
「目に余る」と「度を越す」の違い
どちらも程度が限度を超える様子を表しますが、「目に余る」は見ていられないほどひどい行為を非難する場合に使う言葉です。
「度を越す」は行為に限らず、物事全般の程度の超過を広く指せます。
| 語句 | 対象 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 目に余る (めにあまる) | 人の行動・態度(数の多さにも使う) | 見過ごせないほどひどいと非難する(数の多さを言うときは非難を含まない) |
| 度を越す (どをこす) | 物事全般 | 常識的な限度を超えている |
英語表現
英語では、「目に余る」に近い表現として次のようなものがあります。
beyond the pale
人の言動が、許される範囲を大きく外れていることを表す表現。
His rude remarks at the meeting were beyond the pale.
(会議での彼の失礼な発言は、目に余るものだった。)
「目に余る」「手に余る」「身に余る」は、超える限度が違う
「余る」に体の部位を組み合わせた言い回しは、「目に余る」のほかにもあります。
「手に余る」は、自分の能力や力の範囲を超えて処理しきれないことを表し、非難ではなく困難さを述べる言い方です。
「身に余る」は、自分の身分や実力に対して評価や待遇が高すぎることを表し、光栄だという肯定的な場面で使われます。
同じ「余る」でも、組み合わせる体の部位によって、能力の限界(手)、身分との釣り合い(身)、見ていられないひどさ(目)と、超える対象も評価の向きもそれぞれ異なります。




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