意味
「目を瞑る(めをつぶる)」とは、相手の失敗や欠点にうすうす気づいても、わざと知らないふりをして許すことという意味です。
単に見逃すだけでなく、多少の不満や不便を承知のうえで我慢するという意味でも使われます。
もともとは文字どおりまぶたを閉じる動作を指す言葉で、そこから死者がまぶたを閉じる様子にたとえて「死ぬ」ことを遠回しに表す使い方もあります。
- 瞑る(つぶる):まぶたを閉じること。
語源・由来
「目を瞑る」は、まぶたを閉じて何も見ない状態を、そのまま「気づいていても見なかったことにする」という態度にたとえた言い回しです。
目を開けていれば嫌でも目に入ってしまう相手の欠点や失敗を、自分から目を閉じることで見ないようにする、という動作と心情の重なりから生まれています。
使い方・例文
自分が我慢して見過ごす場面のほか、周囲の人に対して寛大な対応を求める場面でも使われます。
- 新人のミスには、しばらく目を瞑ってあげてほしい。
- 多少の値上げには目を瞑るので、品質だけは落とさないでほしい。
- 彼の遅刻癖にはもう何度も目を瞑ってきた。
類義語・関連語
この言葉と同様に、相手の欠点や過失を厳しく責めない態度を表す言葉には、次のようなものがあります。
- 大目に見る(おおめにみる):
人の過失や欠点を厳しくとがめず、寛大に扱うこと。 - 見て見ぬふりをする(みてみぬふりをする):
気づいているのに、気づかなかったふりをすること。
対義語
反対に、見過ごせないほど程度がひどい状態を表す言葉には、次のようなものがあります。
- 目に余る(めにあまる):
程度があまりにひどく、黙って見過ごせないこと。
英語表現
英語では、次のような表現が近いニュアンスを持ちます。
turn a blind eye
直訳は「見えない方の目を向ける」で、気づいていながら見なかったことにする様子を表す表現。
The manager turned a blind eye to the small mistake.
(上司はその小さなミスに目を瞑った。)
「目を瞑る」の「瞑る」は「つむる」とも読む
「瞑る」は常用漢字表に載っていない字で、「目をつぶる」とかなで書かれることも多い言葉です。
読みは「つぶる」のほかに「つむる」もあり、「目をつむる」も同じ意味で使われます。
「瞑」は「瞑想(めいそう)」の「瞑」と同じ字で、目を閉じることを表します。



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