ちょっとした成功を、まるで自分の手柄のように誇示してしまう。
そんな自慢げな態度を表すのが、「鼻にかける」(はなにかける)です。
意味
鼻にかけるとは、自分の能力や実績を得意げに自慢することという意味です。
謙虚さに欠け、周囲から反感を買いやすい態度として、否定的なニュアンスで使われます。
- 鼻(はな):顔の中心にある器官、転じて得意な気持ちの象徴。
- かける:ここでは、意識してひけらかすこと。
語源・由来
得意になったときに鼻が高く上がって見えることを表す「鼻が高い」という言葉と同じく、鼻を得意な気持ちの象徴として扱う発想から生まれた表現です。
自分の鼻の高さを、あたかも他人に見せつけるように「かける」様子から、実力や実績を自慢げにひけらかす態度を「鼻にかける」と表すようになったという説があります。
使い方・例文
鼻にかけるは、実績や才能を得意げに自慢する態度を、やや批判的に表す場面で使われます。
- 彼は自分の学歴を鼻にかけるところがある。
- 成功を鼻にかけることなく、謙虚に振る舞う。
- 家柄を鼻にかけた態度は、周囲の反感を買った。
類義語・関連語
鼻にかけると同様に、うぬぼれた態度を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 天狗になる(てんぐになる):
実力を過信し、うぬぼれること。
対義語
鼻にかけるとは反対に、控えめな態度を表す言葉があります。
- 謙遜する(けんそんする):
控えめな態度をとり、自分を低く言うこと。
英語表現
鼻にかけると近いニュアンスを持つ英語表現には、以下のようなものがあります。
- brag about:
〜を自慢する、という意味の表現。
体の部位で心情を語る日本語の慣用句
日本語には、鼻・胸・肩・腹など体の部位を使って心の動きを表す慣用句が数多く存在します。
「鼻にかける」もその一つで、目に見えない自慢げな気持ちを、顔の中心にある鼻という具体的なパーツに結びつけることで、感覚的にイメージしやすい表現になっています。
抽象的な感情を身体感覚に置き換えて語るこうした発想は、日本語の慣用句表現に共通する大きな特徴だといえるでしょう。









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