身内が褒められると、自分のことのように誇らしい気持ちになる。
そんな晴れがましさを体の一部で表すのが、「鼻が高い」(はながたかい)です。
意味
「鼻が高い」とは、誇らしく思い、得意な気持ちになるという意味です。
自分自身の手柄よりも、身内や親しい人の活躍を我がことのように誇らしく思う場面でよく使われます。
威張るような嫌味な響きはなく、温かい誇らしさを表す言葉です。
語源・由来
「鼻が高い」は、得意なときの体の姿勢から生まれた表現です。
誇らしい気持ちになったとき、人は自然と胸を張り、あごを上げた姿勢になります。
このとき顔の中心にある鼻も一緒に持ち上がって見えることから、得意げで自信に満ちた様子を「鼻が高い」と表すようになりました。
顔のパーツの中でも最も突き出た部分である鼻は、古くから自信や誇りの象徴として扱われてきました。
使い方・例文
「鼻が高い」は、身内や関係者の活躍を誇らしく思う場面で使われます。
- 息子が全国大会で優勝し、親として鼻が高い。
- 教え子の受賞に、恩師も鼻が高い様子だった。
- チームの活躍で、監督は鼻高々だ。
類義語・関連語
「鼻が高い」と同じように、誇らしい気持ちを表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 胸を張る(むねをはる):
自信を持って堂々とした態度を取ること。 - 誇らしい(ほこらしい):
自慢したくなるほど、名誉に思う気持ち。
「鼻が高い」と「胸を張る」の違い
どちらも誇らしさを体の動きで表しますが、誇る対象が異なります。「鼻が高い」は主に他人の活躍を誇りに思う気持ちを、「胸を張る」は自分自身の行いへの自信を表します。
| 語句 | 誇る対象 |
|---|---|
| 鼻が高い | 主に他人(身内)の活躍 |
| 胸を張る | 自分自身の行い |
対義語
「鼻が高い」とは反対に、恥ずかしさで面目が保てない様子を表す言葉があります。
- 肩身が狭い(かたみがせまい):
世間に対して面目が立たず、引け目を感じること。
英語表現
be proud of ~
「〜を誇りに思う」という意味で、身内や自分自身の誇らしさを表す最も一般的な表現。
I’m so proud of my daughter’s achievement.
(娘の功績に、鼻が高い思いだ。)
鼻が示す誇りと慢心の両面
日本語には、鼻を使って誇りや自信を表す言葉が数多くあります。
「鼻が高い」がおおむね好意的な誇らしさを表す一方、「鼻にかける」「天狗になる」など、鼻の高さを慢心や自惚れと結びつけた言葉も少なくありません。
同じ鼻の高さという体の特徴が、誇りにも慢心にも結びつけられるのは、自信と過信が紙一重であるという人間観を、日本語がこうした慣用句のかたちで昔から言い伝えてきたためだと考えられます。









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