顔から火が出る

『顔から火が出る』の文字サムネイル 個別解説
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人前での失敗に気づいた瞬間、頬がかっと熱くなる。
そんな強烈な羞恥心を体の感覚で表すのが、「顔から火が出る」(かおからひがでる)です。

意味

「顔から火が出る」とは、あまりの恥ずかしさに、顔が真っ赤になり熱く感じるという意味です。

ちょっとした照れとは違い、いたたまれないほどの強い羞恥心を表します。
人前でのしくじりや失言など、逃げ出したくなるような気まずさとともに使われる言葉です。

語源・由来

「顔から火が出る」は、恥ずかしさで顔が熱くなる体の反応を、燃える火にたとえた表現です。

古代中国の詩集『楚辞』には、恥じ入るあまり顔がほてる様子を表した一節があり、この感覚が日本に伝わって「顔から火が出る」という言い回しに結びついたと考えられています。
「面から火が出る」という言い方も古くからあり、明治期の落語の演目にも用例が残っています。

使い方・例文

「顔から火が出る」は、強い恥ずかしさを感じた場面で使われます。

  • 全校生徒の前で名前を間違えられ、顔から火が出る思いだった。
  • 取引先の名前を言い間違え、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
  • 昔の日記を読み返すと、顔から火が出るような気分になる。

類義語・関連語

「顔から火が出る」と同じように、強い恥ずかしさを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 穴があったら入りたい(あながあったらはいりたい):
    身を隠したくなるほど、いたたまれない恥ずかしさを感じること。
  • 赤面する(せきめんする):
    恥ずかしさや照れで、顔が赤くなること。

「顔から火が出る」と「赤面する」の違い

どちらも恥ずかしさで顔が赤くなる様子を表しますが、程度が異なります。「顔から火が出る」は身を焦がすほどの強烈な羞恥心を、「赤面する」はより軽い照れや恥じらいを表します。

語句恥ずかしさの程度
顔から火が出る身を焦がすほどの強烈な羞恥心
赤面する軽い照れや恥じらい

英語表現

turn red with embarrassment

「恥ずかしさで赤くなる」という直訳のとおり、恥じらいで顔が赤らむ様子を表す定番の表現。

She turned red with embarrassment after tripping on stage.
(舞台でつまずき、顔から火が出るほど恥ずかしがった。)

恥ずかしさが本当に顔を熱くする理由

強い恥ずかしさを感じたとき、実際に顔がほてるのは比喩だけではありません。
恥ずかしさなどの感情的な刺激を受けると、自律神経の働きで顔の毛細血管が広がり、血流が増えることで顔の表面温度が上がります。

この反応は自分の意思でコントロールすることが難しく、隠そうとするほど余計に顔が赤くなることも珍しくありません。
「顔から火が出る」という表現は、こうした体の仕組みを、誰もが実感として理解できる言葉で言い表したものだといえます。

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