大勢の前での言い間違いや、隠していた失敗を人に知られたときの「恥ずかしい」気持ちは、ことわざ・慣用句・四字熟語でさまざまに言い表されます。
激しい羞恥心、引け目、照れくささなど、気持ちの種類ごとに分けて紹介します。
激しい羞恥心を表す言葉
- 穴があったら入りたい(あながあったらはいりたい):
ひどく恥ずかしい思いをして、その場から姿を隠したいと切望する気持ち。 - 顔から火が出る(かおからひがでる):
あまりの恥ずかしさに、顔が真っ赤に上気する様子。
熱さを感じるほどの激しい赤面を火に例えている。 - 赤恥をかく(あかはじをかく):
人前で、ごまかしようのないひどい恥をさらすこと。
「赤」は「明らかな」「むき出しの」という意味を強調する。 - 汗顔の至り(かんがんのいたり):
顔から冷や汗が出るほど、自分を恥じ入る様子。
自分の過失や至らなさを深く恥じる際の、あらたまった表現。
恥に関する教訓と処世術
- 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ):
知らないことを尋ねるのはその場だけ恥ずかしいが、聞かずに放置すれば一生知らないまま過ごすという大きな恥になる。 - 旅の恥は掻き捨て(たびのはじはかきすて):
旅先では知り合いがいないので、恥をかいてもその場限りで済むということ。 - 恥の上塗り(はじのうわぬり):
一度恥をかいた上に、さらに愚かな振る舞いをして、より大きな恥をさらしてしまうこと。 - 知らぬは亭主ばかりなり(しらぬはていしゅばかりなり):
当事者だけが気づいていないところで、周囲の人間がその人の恥ずべき事実を知っている皮肉な状況。
申し訳なさや引け目を感じる表現
- 合わせる顔がない(あわせるかおがない):
重大な失敗や裏切りによって面目を失い、恥ずかしくて相手に顔向けできない。 - 肩身が狭い(かたみがせまい):
周囲に対して引け目を感じ、世間に対して堂々と振る舞えない様子。 - 立つ瀬がない(たつせがない):
面目を失い、自分の立場や居場所がなくなってしまうこと。 - 慙愧に堪えない(ざんきにたえない):
自分の言動を深く反省し、心から恥ずかしく情けなく思う気持ちが抑えられない。 - どの面下げて(どのつらさげて):
恥知らずな振る舞いをした後で、平然と顔を見せることを非難する言葉。
「どの面下げて戻ってきたのか」のように使われる。 - 顔に泥を塗る(かおにどろをぬる):
相手の名誉を著しく傷つけ、恥をかかせること。
照れくささや戸惑いを表す言葉
- 頬を染める(ほおをそめる):
照れたり、はにかんだりして、頬を赤くすること。 - お里が知れる(おさとがしれる):
ちょっとした言葉遣いや動作から、その人の育ちや経歴が分かってしまうこと。 - 面映い(おもはゆい):
面と向かって褒められたりして、顔を合わせるのが照れくさく、きまりが悪い。 - ばつが悪い(ばつがわるい):
その場の状況や雰囲気に馴染めず、なんとなく恥ずかしく、気まずい思いをすること。









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