「鼻」は、匂いを嗅ぐという嗅覚の役割だけでなく、「鼻が高い(得意げ)」「鼻にかける」のように、その人の自尊心や態度を表す言葉としても多く使われています。
「鼻が高い」「鼻につく」「鼻が利く」など、現代でも日常的に使われる表現が豊富で、鼻にまつわる言葉は人間の感情や態度を巧みに表現しています。
「鼻」や「嗅ぐ」に関連する言葉を紹介します。
「鼻・嗅ぐ」に関する慣用句
自尊心・プライド・得意
- 鼻が高い(はながたかい):
得意で誇らしい気持ち。文字どおり、鼻筋が高く通っている意味にも使う。 - 鼻にかける(はなにかける):
自慢げにふるまい、得意がる様子。 - 鼻を明かす(はなをあかす):
相手の隙を突いて出し抜き、あっと言わせて驚かせる振る舞い。 - 鼻を折る(はなをおる):
得意になっている人の慢心をくじき、恥をかかせること。
「鼻をくじく」「鼻をひしぐ」とも言う。 - 鼻っ柱が強い(はなっぱしらがつよい):
勝ち気で、人の言いなりにならない気性。
「鼻っぱしが強い」とも言う。 - 鼻息が荒い(はないきがあらい):
意気込みが激しく、強気で威勢のよい様子。
嗅覚・察知能力
- 鼻が利く(はながきく):
嗅覚が鋭く、においを敏感にかぎ分ける力。転じて、儲け話や有益な情報をいち早く見つけ出す勘のよさをたとえる言い方。 - 鼻毛を読む(はなげをよむ):
女性が、自分にほれている男の心を見抜き、思うままにあしらうこと。
「鼻毛を数える」とも言う。
軽蔑・冷淡な態度
- 鼻であしらう(はなであしらう):
相手を見下し、そっけない態度であしらい応じること。
「鼻先であしらう」とも言う。 - 木で鼻を括る(きではなをくくる):
無愛想で、取りつく島もないほど冷淡な対応。
「くくる」は、こする意の「こくる」を取り違えた形で、「木で鼻をかむ」とも言う。 - 洟も引っ掛けない(はなもひっかけない):
相手を全く問題にせず、無視すること。
「洟も引っ掛けない」とも書く。 - 鼻先で笑う(はなさきでわらう):
人をばかにして、鼻先であざけるように笑うこと。
不快感・嫌悪
- 鼻につく(はなにつく):
言葉や態度が嫌味に感じられ、我慢ならないこと。 - 鼻持ちならない(はなもちならない):
相手の言動がひどく嫌味で、我慢ができないほどであるさま。 - 鼻白む(はなじろむ):
気後れした顔つきになること。また、興ざめして白けた気持ちになること。
その他の表現
- 鼻の下が長い(はなのしたがながい):
(主に男性が)女性に甘く、だらしない様子。 - 鼻を鳴らす(はなをならす):
鼻にかかった声を出して、甘えたり、すねたり、不満を示したりすること。犬がくんくんと鳴く声にも使う。 - 鼻を突き合わせる(はなをつきあわせる):
顔を寄せ合うほど、非常に近い距離にいること。また、狭い場所に一緒にいること。
【特集記事】
体の部位のことば集(ことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語)
「体の部位」に関係する有名なことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語の総合一覧です。










コメント