慣用句

目を三角にする

(めをさんかくにする)

怒ったり、何かに必死になったりして目つきが鋭くなること。


9文字の言葉」から始まる言葉
目を三角にする ことば一覧
スポンサーリンク

意味

「目を三角にする」とは、怒りや必死さのあまり、目つきがとがって鋭くなることを意味します。強い感情の高ぶりが、目の形の変化として表れる様子を表します。

  • 三角(さんかく):角ばった鋭い形。

語源・由来

「目を三角にする」は、怒りや興奮によって目の周りの筋肉が緊張し、目の形が変わって見える様子を言葉にしたものです。
人は怒りや不満を感じると、無意識のうちに目を細めることが多く、これは目の筋肉が収縮するためだといわれています。
丸みを帯びた普段の目とは違う、角ばった鋭い形に見えることから、「三角」という言葉が当てられました。
明治時代の俳人・高浜虚子の随筆『俳諧師』にも「目を三角にして叱りつけた」という表現が見られ、古くから怒りの形相を表す言葉として親しまれてきたことがわかります。

使い方・例文

「目を三角にする」は、怒りをあらわにした険しい表情を表す場面で使われます。

  • いたずらを見つけた母親は目を三角にして怒った。
  • そんなに目を三角にしないで、話を最後まで聞いてほしい。
  • 彼は目を三角にしながら、机を叩いて抗議した。

類義語・関連語

「目を三角にする」と同様に、怒りによる目つきの変化を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 目角を立てる(めかどをたてる):怒って目を吊り上げ、相手を睨みつける様子。
  • 目を吊り上げる(めをつりあげる):怒りで目尻が上がる様子。

感情を形にたとえる発想

感情の高ぶりを幾何学的な形にたとえる発想は、「目を三角にする」以外にも見られます。
驚いたときに目を見開く様子を「目を丸くする」と表すのも、同じ発想に基づく表現です。
穏やかな状態を丸い形、緊張や怒りを伴う状態を角ばった形にたとえることで、感情の温度差を視覚的に伝えようとしているのが、この種の慣用句の特徴です。
漫画やアニメの表現でも、怒った登場人物の目が三角形に描かれることがありますが、これはこうした古くからの言葉のイメージが、絵の表現にも受け継がれた例といえます。

スポンサーリンク

コメント