意味
「癇癪を起こす」とは、ちょっとしたことがきっかけで、感情を抑えきれず激しく怒り出すことを意味します。理性的な怒りというより、突発的で抑えのきかない感情の爆発を表します。
- 癇(かん):発作的に神経が高ぶる性質。
- 癪(しゃく):胸や腹に起こる激しい痛みや不快感。
語源・由来
「癇癪」は、もともと二つの病を表す言葉が組み合わさってできた語です。
「癇」は、発作的に全身がけいれんする病を指す言葉でした。
「癪」は、胸や腹に起こる激しい痛みを指す言葉です。
どちらも体の不調を表す言葉でしたが、次第に、神経が過敏で怒りっぽい性質そのものを指すようになりました。
不快な症状を表す二つの言葉が結びつき、感情の爆発を表す言葉へと転じていったのが、「癇癪を起こす」の成り立ちです。
使い方・例文
「癇癪を起こす」は、些細なきっかけで感情を爆発させる場面で使われます。
- 思い通りにいかないと、子どもはすぐに癇癪を起こす。
- 彼は仕事でミスを指摘されるたびに癇癪を起こす。
- 癇癪を起こして物に当たるのはやめたほうがいい。
類義語・関連語
「癇癪を起こす」と同様に、怒りの爆発を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 癇癪玉を破裂させる(かんしゃくだまをはれつさせる):溜まった怒りを爆発させること。
- 堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる):我慢の限界を超えて怒りが爆発すること。
「癇」はけいれん、「癪」は痛み――もとは体の病名だった
「癇癪」の「癇」は、発作的に全身がけいれんする病気を指す漢方の言葉である。
「癪」は胸や腹に起こる激しい痛みを指す言葉で、いずれももとは体の症状を表す医学用語だった。
この二つの文字が組み合わさり、神経が高ぶって激しく怒りやすい性質を指す「癇癪」という言葉として使われるようになった。
怒りを爆発させる様子を弾丸に見立てた「癇癪玉」という言葉も、同じ「癇癪」から生まれた表現である。










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