慣用句

腕を磨く

(うでをみがく)

技能が上達するように、練習を重ねて鍛えること。


6文字の言葉 / 「う」から始まる言葉
腕を磨く ことば
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意味

「腕を磨く(うでをみがく)」とは、練習を重ねて、技能を高めるという意味です。
すでにある力を人に見せるのではなく、上達を目指して努力を続ける過程を表す言葉です。

語源・由来

「腕」は、腕前や技量そのものを指す言葉としても使われます。
「磨く」は、こすってつやを出すことから転じて、努力を重ねて技術や人格を高めるという意味も持つ動詞です。
この二つが組み合わさり、練習を重ねて技術を高めることを表す言葉になりました。

使い方・例文

  • 大会に向けて、毎日素振りを重ねて腕を磨いている。
  • 料理人としての腕を磨くため、名店で修業を積んだ。
  • 将来のプロ入りを目指して、若手選手が黙々と腕を磨いている。

英語表現

hone one’s skills

「hone」は刃物を研ぐことを表す動詞で、そこから技能を鍛えて高めるという意味でも使われる表現。

She spent years training abroad to hone her skills.
(彼女は何年も海外で修業を積んで、腕を磨いた。)

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明治の本では画家にも盗人にも「腕を磨く」

1903年(明治36年)の『当世画家評判記』は、洋画家の黒田清輝くろだせいきを「當時洋畫界の領袖」(いまの洋画界の中心人物)と紹介しています。
その修業については「後に佛國へ行てからコランといふ名家の門に入りて腕を磨いたのです」(のちにフランスへ行って、コランという名高い画家の門に入って腕を磨いたのです)と書いています。
黒田はパリで画家ラファエル・コランに学び、この本が出たころには東京美術学校の教授でした。

同じ明治の講談こうだんの速記本『鼠小僧』(1898年)では、のちに鼠小僧と呼ばれる若い次郎吉じろきちが、大坂の盗人の親分を訪ねます。
親分は「腕を磨いて立派な盗人になりたいと云ふ心願か」(腕を磨いて立派な盗人になりたいという願いか)と応じ、語り手は「云ふ事が皆な間違つて居ります」(言うことがみな間違っています)と口をはさみます。
画家の留学も盗人の修業も、師や親分のもとで技を身につけようとする話で、明治の人はどちらも「腕を磨く」で言い表しました。

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