やってみると、想像以上に手間がかかり、疲れ果ててしまう。
そんな苦労の大きさを体の一部で表すのが、「骨が折れる」(ほねがおれる)です。
意味
「骨が折れる」とは、物事を行うのに多くの労力を要し、苦労するという意味です。
単に大変というだけでなく、根気や体力を使い果たすほどの手間を表します。
愚痴めいた響きを持ちつつも、乗り越えようとする姿勢とともに使われる言葉です。
語源・由来
「骨が折れる」は、実際に骨折したときの痛みや不自由さを、苦労の大きさにたとえた表現です。
骨を折ってしまうと、強い痛みが続き、日常の動作にも大きな支障が出ます。
この体験に匹敵するほどの大変さを物事に感じるとき、「骨が折れる」と表すようになりました。
1520年ごろの禅の解説書『中華若木詩抄』にも「骨は折れて」という表現が見られ、古くから使われてきた言葉です。
使い方・例文
「骨が折れる」は、労力や根気を要する物事に取り組む場面で使われます。
- この分厚い資料をまとめるのは、なかなか骨が折れる。
- 頑固な祖父を説得するのは骨が折れる作業だ。
- 大人数の予定を調整するのは骨が折れる。
類義語・関連語
「骨が折れる」と同じように、大きな労力を要する場面で使われる言葉には、以下のようなものがあります。
- 手間がかかる(てまがかかる):
物事を仕上げるのに、多くの手数や時間が必要になること。 - 骨身を惜しまない(ほねみをおしまない):
苦労をいとわず、力を尽くして取り組むこと。
「骨が折れる」と「手間がかかる」の違い
どちらも大変さを表しますが、程度が異なります。「骨が折れる」は精神的にも疲れ果てるほどの苦労を、「手間がかかる」は単純に時間や工程が多いことを表します。
| 語句 | 大変さの中身 |
|---|---|
| 骨が折れる | 精神的にも疲れ果てる苦労 |
| 手間がかかる | 時間や工程の多さ |
英語表現
be a lot of work
「多くの労力を要する」という意味で、手間や苦労がかかることを表す日常的な表現。
Organizing this event was a lot of work.
(このイベントの準備は、なかなか骨が折れた。)
「骨」が象徴する体の労力
日本語には、「骨」を使って労力や苦労を表す言葉が数多くあります。
力を尽くして働く様子を「骨を折る」、地道な努力を「骨身を削る」と表すのも、体を支える骨格そのものに苦労のイメージを重ねる発想です。
体の中でも特に頑丈な骨を持ち出すことで、並大抵ではない苦労の大きさを強調する。「骨が折れる」は、そうした身体感覚に根ざした表現の代表例です。









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