「骨(ほね)」は、体を支える芯であることから、苦労や努力、精神的な強さの象徴として使われます。一方、「血(ち)」は、体内を巡る情熱や興奮、あるいは「血は水よりも濃し」と言われるように、一族のつながり(血縁)を表す言葉として用いられています。
「骨が折れる」「血が騒ぐ」「粉骨砕身」など、現代でも日常的に使われる表現が豊富で、骨・血にまつわる言葉は人間の努力や情熱を巧みに表現しています。
ここでは、「骨」や「血」に関連する、主なことわざ・慣用句・四字熟語を紹介します。
「骨・血」に関する ことわざ
- 骨折り損のくたびれ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ):
苦労したにもかかわらず、疲れただけで何の成果も得られないこと。 - 肉を切らせて骨を断つ(にくをきらせてほねをたつ):
自分も多少の犠牲は受けるが、それによって相手に致命的な打撃を与える戦術のたとえ。 - 血は水よりも濃し(ちはみずよりもこし):
血縁関係の絆は、他人との関係よりも強いということ。
「骨・血」に関する慣用句
骨に関する表現
苦労・努力
- 骨が折れる(ほねがおれる):
手間がかかり、苦労すること。 - 骨身にこたえる(ほねみにこたえる):
(寒さや苦労が)体の芯まで深く感じられること。 - 骨身を惜しまず(ほねみをおしまず):
苦労をいとわず、熱心に働くさま。
精神的な強さ・本質
- 骨のある(ほねのある):
精神的に強く、困難に屈しないさま。 - 骨の髄まで(ほねのずいまで):
体の芯から、心の底から。 - 骨を埋める(ほねをうずめる):
その土地や職場で、一生を終える覚悟で尽くすこと。 - 骨を拾う(ほねをひろう):
死後の世話をすること。または、失敗した人の後始末をすること。
コツ・要領
- 骨を掴む(こつをつかむ):
要領や秘訣を理解すること。
その他
- 骨抜きにする(ほねぬきにする):
相手の気力や闘志を失わせること。または、法案などの核心部分を改変し、意味のないものにすること。 - 骨休め(ほねやすめ):
仕事や勉強などをやめて、体を休めること。
血に関する表現
興奮・情熱
- 血が騒ぐ(ちがさわぐ):
興奮して、じっとしていられなくなること。 - 血が上る(ちがのぼる):
興奮したり、怒ったりしてのぼせること。 - 血湧き肉躍る(ちわきにくおどる):
興奮し、心が奮い立つさま。 - 血眼になる(ちまなこになる):
夢中になって、必死に探したり求めたりすること。
恐怖・驚き
- 血の気が引く(ちのけがひく):
恐怖や驚きで、顔が青ざめること。
性格・気質
- 血の気が多い(ちのけがおおい):
すぐに興奮したり、カッとなったりしやすい性質。
人情・温かみ
- 血が通う(ちがかよう):
人間らしい温かみや情があること。 - 血も涙もない(ちもなみだもない):
冷酷で、人情が全くないこと。
血縁・争い
- 血を分ける(ちをわける):
血縁関係があること。「血を分けた兄弟」など。 - 血で血を洗う(ちでちをあらう):
身内同士が、残虐な方法で争い合うこと。 - 血を見る(ちをみる):
けがをする。または、激しく争うこと。 - 血祭りに上げる(ちまつりにあげる):
見せしめとして制裁を加えること。
その他
- 血と汗の結晶(ちとあせのけっしょう):
並々ならぬ努力の成果。
「骨・血」に関する四字熟語
- 粉骨砕身(ふんこつさいしん):
骨を粉にし身を砕くほど、力の限り努力すること。
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