【特集】「占い」に関する ことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧

【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語
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未来を知りたい、あるいは吉凶を判断したいという人間の願いに応える「占い」。
古くから人々の生活に根付いてきた占いに関連する言葉は、その不確かさや、占いに頼る人間の心理を巧みに表現しています。
今回は、「占い」というテーマに関連する、主なことわざ、慣用句、四字熟語、故事成語などを紹介します。

「占い」に関連する言葉 一覧

ことわざ

  • 当たるも八卦当たらぬも八卦(あたるもはっけ あたらぬもはっけ):
    (「八卦」は占いのこと)占いは、当たることもあれば、当たらないこともあるということ。占いの不確かさを言う言葉。
  • 易者身の上知らず(えきしゃみのうえしらず):
    (「易者」は占い師のこと)占い師は、他人の運勢は占うが、自分自身のことはわからないものだということ。
  • 卜より証拠(うらよりしょうこ):
    (「卜」は占いのこと)占いの結果よりも、実際に現れた証拠の方が確かであるということ。
  • 占に精なし(うらにしょうなし):
    占いは何度もやると、良い結果が出なくなるということ。
  • 吉と出るか凶と出るか(きちとでるかきょうとでるか):
    (吉凶占いの結果のように)物事の結果が、良いものになるか悪いものになるか、予測できないさま。
  • 亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう):
    (亀の甲羅を使った占いを引き合いに出し)占いや未熟な知恵よりも、経験豊かな年長者の知恵の方が優れているということ。

慣用句

  • おみくじを引く
    神社仏閣などで、吉凶や運勢を占うくじを引くこと。
  • 辻占を問う(つじうらをとう):
    (「辻占」は道端で行う占い)道行く人の言葉などを元に、吉凶を占うこと。
  • 卜する(ぼくする):
    (「卜」は占いの意)物事の吉凶や将来を占うこと。
  • 虫の知らせ(むしのしらせ):
    (科学的な根拠はないが)良くないことが起こりそうだと、なんとなく予感がすること。
  • 縁起を担ぐ(えんぎをかつぐ):
    良い兆し(吉兆)や悪い兆し(凶兆)を気にして、行動や物事にこだわること。
  • 験(げん)を担ぐ
    (「縁起を担ぐ」とほぼ同義)物事の吉凶の前兆を気にすること。
  • お告げ(おつげ)
    神仏などが、夢や占いなどを通して人間に意思を伝えること。

四字熟語

  • 吉凶禍福(きっきょうかふく):
    幸いと、わざわい。良いことと、悪いこと。占いで知ろうとする対象。
  • 吉凶未卜(きっきょうみぼく):
    (「未だ卜(ぼく)せず」の意)良いことが起こるか、悪いことが起こるか、まだ占ってもわからず予測できないこと。
  • 人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ):
    人間としてできる最大限の努力をしたら、あとは静かにその結果(天命)を待つだけであるという心境。
  • 宿命論(しゅくめいろん):
    この世の出来事はすべて、あらかじめそうなるように定められている(占いなどで予見可能)とする考え方。

故事成語

  • 神託(しんたく):
    (古代ギリシャなどで)神が人(神官など)を介してその意思を告げること。占いの原型の一つ。
  • 天命(てんめい):
    (天が定めた運命や命令)人の力ではどうすることもできない、巡り合わせ。

その他の言葉

  • 吉兆(きっちょう):
    良いことが起こる前触れ。
  • 凶兆(きょうちょう):
    悪いことが起こる前触れ。
  • ジンクス(じんくす):
    (英語 jinx)縁起の悪いとされる事柄。

まとめ – 占いと人の心

「占い」に関連する言葉を紹介しました。
「当たるも八卦」のように占いの不確かさを示すものや、「易者身の上知らず」のように占い師自身を皮肉る表現がある一方で、「吉凶禍福」や「吉兆」のように、人々が知りたかった対象を示す言葉も多くありました。

占いは、未来への不安や期待に寄り添う形で、古くから文化の一部となってきたことがうかがえます。
これらの言葉は、占いに頼りつつも、最後は「人事を尽くす」ことの大切さをも示しているようですね。

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