意味
「骨折り損のくたびれ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ)」とは、苦労したのに何の成果もなく、疲れだけが残ることを表すことわざです。
自分の行動が実を結ばなかった時の自嘲や、他人の無益な苦労を評する際に使われる言葉です。
- 骨折り(ほねおり):一生懸命に働くこと。苦労すること。
- くたびれ(疲れ):肉体的・精神的な消耗。
語源・由来
この言葉は、似た意味の「骨折り」と「くたびれ」に、反対の意味の「損」と「儲け」を取り合わせた言い方です。
「骨折り(苦労すること)」をして結果的に「損」をし、最終的に得られた「儲け(利益)」が「くたびれ(疲労)」だけであったという皮肉な構造になっています。
使い方・例文
自分の努力が全く実を結ばず、体力の消耗だけが残った時の自嘲や、無益な行動を戒める場面で使われます。
- 遠方の役所まで出向いたが書類を忘れ、骨折り損のくたびれ儲けに終わった。
- 荷運びを手伝ったが場所を間違え元に戻す羽目になり、骨折り損のくたびれ儲けだ。
類義語・関連語
「骨折り損のくたびれ儲け」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 無駄骨を折る(むだぼねをおる):
いくら苦労しても、期待した結果が得られないこと。 - 徒労に帰す(とろうにきす):
努力が無駄に終わり、何の役にも立たないこと。 - 労多くして功少なし(ろうおおくしてこうすくなし):
多大な労力を費やした割に、得られる成果が極めて少ないこと。
対義語
「骨折り損のくたびれ儲け」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
英語表現
「骨折り損のくたびれ儲け」を英語で表現する場合、以下の定型表現が使われます。
All for nothing
意味:すべてが無駄になる
I spent all day fixing the car, but it was all for nothing.
(一日中かけて車を修理したが、骨折り損のくたびれ儲けだった。)
江戸いろはかるたの「ほ」は骨折り損のくたびれ儲け

江戸のいろはかるたでは、「ほ」の札がこのことわざです。
同じ「ほ」でも、京都のかるたは「仏の顔も三度」で、土地によって札の言葉が違います。
前半の「骨折り損」だけの形は古く、1730年の浄瑠璃に「骨折損」の例があります。
後ろに「くたびれ儲け」まで付いた形は、1834年(天保5年)の人情本『恩愛二葉草』に出てきます。
江戸のかるたの札になったのも、この「くたびれ儲け」まで続く長い形のほうでした。
絵札には大正ころまで、長々と書いた手紙が飛んでいき、それを男が追いかける絵が受け継がれていました。












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