【特集】「芸術」に関する ことわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧

【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語
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「芸術」に関することわざ

芸術や技術に関する教訓を伝えることわざです。

  • 芸は身を助く(げいはみをたすく):
    一つの芸(芸術や技術)を身につけておけば、いざという時に生活の助けになるということ。
  • 好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ):
    何事でも、好きなことは熱心に取り組むため、自然と上達するものだということ。
  • 弘法筆を選ばず(こうぼうふでをえらばず):
    書道の達人である弘法大師は、筆の良し悪しを問わないことから、真の名人は道具や材料の良し悪しを問題にしないことのたとえ。
  • 玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし):
    玉も磨かなければ光らないように、優れた才能(芸術的才能など)も、努力して磨かなければ、立派なものにはならないというたとえ。
  • 下手な横好き(へたなよこずき):
    技量は伴わないが、ただひたすらに好きなこと。芸術を愛する心を表す。
  • 習うより慣れろ(ならうよりなれろ):
    理論や教えを学ぶよりも、実際に何度も繰り返し経験することで、技術や芸が身につくということ。
  • 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん):
    冷たい石の上でも三年座り続ければ温まることから、どんなことでも辛抱強く続ければ成果が出るということ。芸術の修練にも通じる。

「芸術」に関する慣用句

芸術的な活動や鑑賞を表す定型的な言い回しです。

  • 腕を磨く(うでをみがく):
    技術や能力(芸術的スキルなど)が上達するように、練習を重ねること。
  • 腕が鳴る(うでがなる):
    自分の技術や能力を早く発揮したくて、うずうずすること。
  • 腕が立つ(うでがたつ):
    技術や能力が優れていること。芸術的な技量が高いこと。
  • 腕を振るう(うでをふるう):
    自分の持っている技術や能力を十分に発揮すること。
  • 一芸に秀でる(いちげいにひいでる):
    何か一つの芸術や技術において、特に優れていること。
  • 筆舌に尽くしがたい(ひつぜんにつくしがたい):
    「筆」は絵や文字、「舌」は言葉のことで、あまりに素晴らしく、絵や言葉では表現しきれない(芸術作品など)さま。
  • (心の)琴線に触れる(こころのきんせんにふれる):
    「琴線」は琴の糸のことで、素晴らしい芸術作品などが、心の奥深くにある感動しやすい感情を刺激すること。
  • お墨付き(おすみつき):
    権威ある人(書道の師匠など)が墨で書き付けたものから、権威ある人からの保証や許可を意味する。
  • 大向こうを唸らせる(おおむこうをうならせる):
    「大向こう」は芝居小屋の専門家(玄人)の観客席のことで、演技や芸が非常に巧みで、玄人を感心させること。
  • 手を変え品を変え(てをかえしなをかえ):
    やり方や表現方法(芸術的手法)を、次々と変えること。
  • 目の保養(めのほよう):
    美しいものや珍しいものを見て、目を楽しませること。優れた芸術作品を鑑賞すること。

「芸術」に関する四字熟語

芸術の特質や理想を端的に表す四字熟語です。

  • 多才多芸(たさいたげい):
    多くの方面の才能や、多くの種類の芸術・技術に恵まれていること。
  • 花鳥風月(かちょうふうげつ):
    自然の美しい風景。また、それを題材にした詩歌や絵画などの芸術。
  • 天衣無縫(てんいむほう):
    天人の衣には縫い目がないことから、詩や文章、芸術作品などが、わざとらしさがなく、自然で完璧な出来栄えであること。
  • 百花繚乱(ひゃっかりょうらん):
    多くの花が咲き乱れるさまから、優れた芸術家や作品が、同じ時期にたくさん現れること。
  • 唯一無二(ゆいいつむに):
    この世に二つとないこと。芸術作品の独創性を指す。
  • 創意工夫(そういくふう):
    新しい発想をめぐらし、あれこれと方法を考えること。創作活動の根幹。
  • 才気煥発(さいきかんぱつ):
    優れた才能が、表面に生き生きと現れているさま。
  • 温故知新(おんこちしん):
    古いものや先人の芸術を研究し、そこから新しい知識や考え方、作品を生み出すこと。
  • 匠心独運(しょうしんどくうん):
    巧みな工夫が独自に働いていること。芸術作品の独創的な構想や技巧を表す。
  • 巧奪天工(こうだつてんこう):
    人間の技巧が自然の造化を奪うほど巧みであること。芸術作品の精巧さを最大限に讃える言葉。

「芸術」に関する故事成語

中国の古典に由来し、芸術の本質や創作過程を表す故事成語です。

  • 画竜点睛(がりょうてんせい):
    中国の故事で、竜の絵に最後に瞳を描き入れたら、竜が天に昇ったことから、物事を完成させるための、最も重要な最後の仕上げを意味する。
  • 高山流水(こうざんりゅうすい):
    中国の故事で、琴の名手とその音色を深く理解した友人の話から、非常に優れた音楽(芸術)を指す。また、それを深く理解する人。
  • 知音(ちいん):
    「音を知る」の意で、「高山流水」の故事から、自分の音楽(芸術)や心を深く理解してくれる、無二の親友。
  • 蛇足(だそく):
    中国の故事で、蛇の絵に余計な足を描き加えたために失敗したことから、芸術作品などにおいて、余計で無駄な付け足しを意味する。
  • 推敲(すいこう):
    中国の故事で、詩の「推す(おす)」「敲く(たたく)」のどちらが良いか悩んだことから、詩や文章(芸術作品)を、何度も練り直すこと。
  • 白眉(はくび):
    中国の故事で、兄弟の中で最も優れた人物の眉が白かったことから、同種のものの中で、最も優れている人や作品(芸術)を指す。
  • 登竜門(とうりゅうもん):
    中国の故事から、芸術家などが立身出世や有名になるための関門を意味する。
  • 完璧(かんぺき):
    中国の故事で、傷のない宝玉(壁)を無事に持ち帰ったことから、欠点がまったくない、素晴らしい(芸術)作品を表す。
  • 一字千金(いちじせんきん):
    中国の故事から、たった一字でも千金の価値があるほど、文章や文字が優れていることを意味する。
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