意味
「頭角を現す(とうかくをあらわす)」とは、すぐれた才能や技量を持つ人が、周りの人より一歩抜け出して目立つようになるという意味です。
大勢の中でひときわ目立ち始める、というたとえです。
- 頭角(とうかく):頭の先。そこから、人より抜きんでた才能。
語源・由来
この言葉は、中国の唐の文人・韓愈が友人の柳宗元のために書いた墓誌銘(= 亡くなった人の経歴をたたえて刻む文章)「柳子厚墓誌銘」にある、次の一節が由来です。
子厚少精敏、無不通達、逮其父時、雖少年、已自成人、能取進士第、嶄然見頭角
(子厚は若いころから聡明で、何事にも通じていた。父が生きていた時には、まだ少年だったがすでに一人前で、進士科の試験(= 官吏の登用試験)に合格し、山がそびえるように頭の先を見せた。)
「嶄然」は、ひときわ高くそびえるさまです。
山の頂が見えるように、柳宗元の才能が人より際立って見えた、という言い方です。
使い方・例文
- 入団して三年目、彼は頭角を現し、エースと呼ばれるようになった。
- 研究室に入ったばかりの後輩が、すぐに頭角を現すとは思わなかった。
- 地味な一年生だった妹が、合唱部で頭角を現してソロを任された。
「頭角を出す」とは言いません
「現す」を使い、「頭角を現す」の形で用います。
類義語・関連語
- 嚢中の錐(のうちゅうのきり):
優れた人は、埋もれていても自然に才能が表に出るというたとえ。



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