意味
「相碁井目」は、囲碁の対局にたとえて、人にはそれぞれ実力や技量の差があり、誰もが同じように扱えるわけではないという考え方を示す四字熟語です。日常の雑談よりも、人物評や仕事の采配について語る、やや改まった文脈で使われる傾向があります。
- 相碁(あいご):
実力の同じ者同士で打つ、対等な条件の碁。 - 井目(せいもく):
実力差が大きい対局で、弱い側が盤上の九つの星にあらかじめ石を置くハンデ。
語源・由来
「相碁井目」は、囲碁の対局のあり方から生まれた言葉です。
互角の相手と打つ対局を「相碁」、実力差が大きいために盤上の九つの星(井目)にあらかじめ石を置いてから始めるハンデ戦を「井目」と呼びます。
囲碁の相手によって対局の形がまったく変わるように、人の能力にもさまざまな差があるということを示すたとえとして使われるようになりました。
『俚言集覧』(1797年頃成立)にこの言葉が登場します。
使い方・例文
「相碁井目」は、人にはそれぞれ実力や適性の差があるとして、一律に評価しない姿勢を示す場面で使われます。
- 新人とベテランを同じノルマで比べるのは酷だ。相碁井目という言葉もある。
- チームの役割分担は相碁井目の考え方で、実力に応じて決めた。
類義語・関連語
「相碁井目」と同じ囲碁の手合いから生まれた言葉に、実力差の大きさをさらに強めて表すものがあります。
- 井目風鈴付(せいもくふうりんつき):
井目よりもさらに実力差が甚だしいことのたとえ。
「井」の字が「囲」の形になる、九分割の由来
「井目」は、正方形の中に「井」の字を書くと「囲」の形になり、九つの区画に分かれることに由来するというのが、辞書に見える基本的な説明です。
「井」の字はもともと中国の農地の区画に関係する字とされ、碁盤の四隅と辺の中間、中央に配された九つの星の並びが、この九分割の形と重なることから「井目」と呼ばれるようになったと考えられています。
現在では「井目」よりも、星の形をそのまま表す「星目」という表記のほうがよく使われます。
第二次世界大戦以前は「井目」という書き方が一般的でしたが、戦後になって「星目」への置き換えが進みました。









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