「一石二鳥」「十人十色」など、国語の授業や普段の会話でもよく見かける四字熟語を100個集めました。
むずかしい言葉を使わず、やさしい言葉で意味を説明しています。
5つのテーマに分けて紹介するので、興味のあるところから読んでみてください。
数字が入る四字熟語
漢数字が入っている四字熟語は、字面から意味を想像しやすく、覚えやすいのが特徴です。
- 一石二鳥(いっせきにちょう):
一つの行動で、二つの得を同時につかむお得な様子。 - 一挙両得(いっきょりょうとく):
一つのことをして、二つの利益を同時に手にする状況。 - 一朝一夕(いっちょういっせき):
ひと晩やひと朝のような、ごく短い期間。物事が簡単には成し遂げられない、という意味合い。 - 一日千秋(いちじつせんしゅう):
一日が千年にも感じられるほど、何かを待ち遠しく思う気持ち。 - 一挙一動(いっきょいちどう):
ちょっとした動作や振る舞いの、一つひとつ。 - 一部始終(いちぶしじゅう):
物事の始めから終わりまでの、すべての事情。 - 一刻千金(いっこくせんきん):
わずかな時間が、千金に値するほど貴重な瞬間。 - 一触即発(いっしょくそくはつ):
少し触れただけで爆発しそうなほど、危険が差し迫った状態。 - 二人三脚(ににんさんきゃく):
二人が力を合わせ、一つの物事に取り組む姿。 - 二束三文(にそくさんもん):
数が多くても、値段が非常に安い様子。 - 三寒四温(さんかんしおん):
寒い日が三日ほど、暖かい日が四日ほど繰り返される、冬から春に変わるころの気候。 - 三々五々(さんさんごご):
三人五人というように、少人数がばらばらに集まったり散らばったりする様子。 - 四苦八苦(しくはっく):
非常に苦しみ、なんとかしようと苦労する状態。 - 四方八方(しほうはっぽう):
東西南北とその間の方角すべて、つまりあらゆる方向。 - 五里霧中(ごりむちゅう):
深い霧の中にいるように、どうしたらよいか見当がつかない有様。 - 七転八起(しちてんはっき):
何度失敗しても、あきらめずに立ち上がり続ける姿勢。 - 八方美人(はっぽうびじん):
誰に対しても愛想よくふるまい、悪く思われないようにする人。 - 十人十色(じゅうにんといろ):
人によって、考え方や好みがそれぞれ違う様子。 - 十中八九(じっちゅうはっく):
十のうち八か九まで、というほぼ確実な見込み。 - 百発百中(ひゃくはつひゃくちゅう):
予想や計画が、面白いほどすべて当たる様子。 - 千差万別(せんさばんべつ):
物事にはさまざまな違いがあり、一つとして同じものはないという意味。 - 千客万来(せんきゃくばんらい):
多くの客が入れかわり立ちかわり訪れて、にぎわう様子。 - 千載一遇(せんざいいちぐう):
千年に一度しか出会えないほど、めったにない貴重な機会。
がんばる・成長についての四字熟語
がんばることや、成長していくことについて教えてくれる四字熟語です。
- 一念発起(いちねんほっき):
あることをやり遂げようと決意し、本気で取り組み始める気持ちの切り替え。 - 一意専心(いちいせんしん):
他のことを考えず、一つのことだけに心を集中させる姿勢。 - 悪戦苦闘(あくせんくとう):
強い相手や難しい問題に対して、苦しみながら必死に立ち向かう様子。 - 切磋琢磨(せっさたくま):
仲間どうしで励まし合い、競い合いながら、共に力を伸ばしていく過程。 - 一心不乱(いっしんふらん):
心を一つのことに集中させ、他のことに気を取られない様子。 - 日進月歩(にっしんげっぽ):
日ごと、月ごとに、どんどん進歩していく歩み。 - 温故知新(おんこちしん):
昔のことをよく調べ、そこから新しい知識や考え方を見つけ出す学び方。 - 初志貫徹(しょしかんてつ):
最初に心に決めた目標を、最後まであきらめずにやり通す強い意志。 - 首尾一貫(しゅびいっかん):
始めから終わりまで、考えや態度が変わらない一貫性。 - 有言実行(ゆうげんじっこう):
口に出して言ったことを、実際にやり遂げる生き方。 - 不言実行(ふげんじっこう):
あれこれ言わず、黙って行動でやるべきことをやり遂げる姿勢。 - 起死回生(きしかいせい):
今にもだめになりそうな状態から、一気に立て直す一手。 - 品行方正(ひんこうほうせい):
行いや心がまっすぐで正しく、模範的である様子。 - 温厚篤実(おんこうとくじつ):
性格が穏やかで、人情に厚く誠実である人柄。 - 完全無欠(かんぜんむけつ):
欠けているところが全くない、完璧な状態。 - 大器晩成(たいきばんせい):
真に優れた人物は、若いうちではなく年を重ねてから才能を発揮するという教え。 - 電光石火(でんこうせっか):
稲妻や火花のように、動きがきわめて素早い様子。
気持ち・様子を表す四字熟語
気持ちの動きや、物事の様子を短い言葉で言い表す四字熟語です。
- 半信半疑(はんしんはんぎ):
本当かどうか迷い、信じる気持ちと疑う気持ちが半分ずつある状態。 - 疑心暗鬼(ぎしんあんき):
一度疑いだすと、何でもないことまで恐ろしく怪しく感じてしまう心理。 - 油断大敵(ゆだんたいてき):
気を抜いて注意をおこたることは、失敗のもとになるという戒め。 - 一喜一憂(いっきいちゆう):
状況が変わるたびに、喜んだり心配したりを繰り返す様子。 - 意気消沈(いきしょうちん):
元気や意欲をすっかり失い、しょげてしまう姿。 - 意気揚々(いきようよう):
得意な気持ちがあふれ、誇らしげにふるまう様子。 - 心機一転(しんきいってん):
あることをきっかけに、それまでの気持ちをがらりと切り替えること。 - 泰然自若(たいぜんじじゃく):
どんなことが起きても、落ち着いていて動じない様子。 - 意気投合(いきとうごう):
お互いの気持ちや考えがぴったり合う相性。 - 前代未聞(ぜんだいみもん):
今まで一度も聞いたことがないほど、めずらしく驚くべき出来事。 - 空前絶後(くうぜんぜつご):
これまでに例がなく、この先も二度と起こらないと思えるほど珍しい様子。 - 単純明快(たんじゅんめいかい):
話や仕組みが単純で、誰にでもすぐに理解できるわかりやすさ。 - 一目瞭然(いちもくりょうぜん):
一目見ただけで、はっきりとわかる様子。 - 単刀直入(たんとうちょくにゅう):
前置きなしに、いきなり本題に入るやり方。 - 意味深長(いみしんちょう):
言葉や態度に、表面には出ていない深い意味が含まれている様子。 - 針小棒大(しんしょうぼうだい):
針ほど小さなことを、棒のように大きく大げさに言うこと。 - 支離滅裂(しりめつれつ):
話や物事にまとまりがなく、ばらばらでめちゃくちゃな様子。 - 危機一髪(ききいっぱつ):
髪の毛一本ほどのわずかな差で、危険なことが起こりそうな瀬戸際。
人との関わり・行動についての四字熟語
人とのつきあい方や、行動のしかたを教えてくれる四字熟語です。
- 一期一会(いちごいちえ):
一生に一度しかない出会いだと考え、その機会を大切にするという心がまえ。 - 異口同音(いくどうおん):
多くの人が、口をそろえて同じことを言う様子。 - 一心同体(いっしんどうたい):
二人以上の人が、一つの心と体であるかのように固く結びついた関係。 - 質実剛健(しつじつごうけん):
飾り気がなく真面目で、心も体も強くたくましい気質。 - 独立独歩(どくりつどっぽ):
他人に頼らず、自分の信じるやり方で物事を進めていく生き方。 - 他力本願(たりきほんがん):
自分では努力せず、他人の力に頼って物事を成しとげようとする姿勢。 - 岡目八目(おかめはちもく):
当事者よりも、そばで見ている人の方が物事をよく判断できるという教え。 - 質疑応答(しつぎおうとう):
質問をし、それに対して答えるやりとり。 - 我田引水(がでんいんすい):
自分に都合のよいように、物事を考えたり進めたりする様子。 - 付和雷同(ふわらいどう):
自分の考えを持たず、周りの意見に安易に合わせてしまう態度。 - 自業自得(じごうじとく):
自分がした悪い行いの報いを、自分自身が受けるという道理。 - 因果応報(いんがおうほう):
良い行いにも悪い行いにも、それにふさわしい報いが返ってくるという教え。 - 自画自賛(じがじさん):
自分のしたことを、自分でほめる振る舞い。 - 自暴自棄(じぼうじき):
物事がうまくいかず、やけになって自分を粗末に扱う様子。 - 傍若無人(ぼうじゃくぶじん):
周りの人のことを気にせず、勝手気ままにふるまう態度。 - 言語道断(ごんごどうだん):
言葉で言い表せないほど、ひどくて許しがたい振る舞い。 - 竜頭蛇尾(りゅうとうだび):
始めは勢いが盛んなのに、終わりは尻すぼみになる様子。 - 抱腹絶倒(ほうふくぜっとう):
おなかを抱えて転げまわるほどの、激しい笑い。
物事の様子・変化についての四字熟語
物事の様子や、状況の変化を表す四字熟語です。
- 起承転結(きしょうてんけつ):
物語や文章の組み立てで、始まり・展開・変化・締めくくりという四つの流れ。 - 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):
追い風を帆いっぱいに受けて船が進むように、物事が順調に運ぶ様子。 - 波乱万丈(はらんばんじょう):
物事が山あり谷ありで、劇的に移り変わる人生や物語。 - 千変万化(せんぺんばんか):
状況や姿が、次々とさまざまに変化する様子。 - 七転八倒(しちてんばっとう):
ひどい苦しみのあまり、転げまわってもがき苦しむ姿。 - 二転三転(にてんさんてん):
物事の状況や方針が、何度も変わる展開。 - 臨機応変(りんきおうへん):
その場その場の状況に応じて、ちょうどよい対応をする力。 - 用意周到(よういしゅうとう):
準備が細かいところまで行き届いていて、抜かりがない様子。 - 適材適所(てきざいてきしょ):
人の能力や性格に見合った、ふさわしい仕事や役割の配置。 - 縦横無尽(じゅうおうむじん):
たての方向にも横の方向にも自由自在に、思う存分活躍する様子。 - 自由自在(じゆうじざい):
思いのままに、何でも自由にこなせる力量。 - 東奔西走(とうほんせいそう):
あちこち忙しく走り回って、物事の解決のために動き回る様子。 - 弱肉強食(じゃくにくきょうしょく):
弱い者が強い者の犠牲になる、厳しい生存競争のおきて。 - 呉越同舟(ごえつどうしゅう):
仲の悪い者どうしが、たまたま同じ場所や状況に置かれた間柄。 - 一長一短(いっちょういったん):
優れているところもあれば、足りないところもあるという評価。 - 大同小異(だいどうしょうい):
細かい点は違っても、全体としてはほとんど同じという見方。 - 有名無実(ゆうめいむじつ):
名前や評判ばかりが立派で、実際の中身がともなわない様子。 - 自給自足(じきゅうじそく):
必要なものを、他人に頼らず自分でまかなう暮らし方。 - 春夏秋冬(しゅんかしゅうとう):
春・夏・秋・冬という、一年を通じた四つの季節。 - 老若男女(ろうにゃくなんにょ):
年寄りも若者も、男性も女性も含めた、あらゆる人々。 - 森羅万象(しんらばんしょう):
宇宙に存在する、ありとあらゆる物事や現象。 - 天変地異(てんぺんちい):
地震や台風など、自然界に起こる異常な出来事。 - 花鳥風月(かちょうふうげつ):
花・鳥・風・月など、自然の美しい景色。 - 五臓六腑(ごぞうろっぷ):
体の中にある、内臓全体のこと。
四字熟語の成り立ち|出どころと、よくある組み立ての型
四字熟語とは、漢字四文字で一つのまとまった意味を表す言葉です。
一つひとつを覚えるだけでなく、どこから来た言葉なのか、どんな形に組み立てられているのかを知っておくと、初めて見る四字熟語でも意味の見当をつけやすくなります。
出どころは大きく三つ
| 出どころ | 代表例 |
|---|---|
| 中国の古典 | 五里霧中(『後漢書』)/温故知新(『論語』)/呉越同舟(『孫子』) |
| 仏教の経典 | 四苦八苦/自業自得/因果応報/一念発起/他力本願/一心不乱 |
| 日本生まれ | 自画自賛/岡目八目/我田引水/二人三脚/質疑応答/有言実行 |
中国から来たものは、二千年ほど前の書物にさかのぼります。
仏教から来たものは、生老病死の苦しみや、行いとその報いを表す「業(ごう)」の考え方など、教えそのものを言い表した言葉です。
日本生まれのものは、暮らしの風景から生まれたものが目立ちます。自画自賛は自分の絵に自分で賛(ほめ言葉)を書き入れる絵画の習慣から、岡目八目は囲碁を横で見る人の目から、我田引水は自分の田にだけ水を引く農村の風景から来ています。
二人三脚のように、明治に欧米から入ってきた競走の名前が比喩に転じた、新しい言葉もあります。
組み立てにはいくつかの型がある
- 二字の言葉を二つ並べる型:
電光石火は稲妻を表す「電光」と火打ち石の火花を表す「石火」、花鳥風月は「花鳥」と「風月」というように、それぞれ単独でも使われる言葉が組み合わさっています。 - 同じ漢字を一字目と三字目に繰り返す型:
自画自賛・自業自得・自由自在のような「自○自○」、一喜一憂・一長一短・一朝一夕のような「一○一○」がこれにあたります。 - 反対の意味の漢字を組み合わせる型:
大同小異の「大」と「小」、弱肉強食の「弱」と「強」、老若男女の「老」と「若」のように、対になる漢字を並べて全体を言い表します。
使われるうちに意味が変わったもの
言語道断は、もともと「悟りの境地は深すぎて言葉では言い表せない」という仏教の言葉で、悪い意味はありませんでした。
他力本願も、阿弥陀仏の力によって救われるという教えを指す言葉で、今の「他人任せ」という使い方は後から広まったものです。











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