意味
「質疑応答(しつぎおうとう)」とは、発表や説明の後などに、聞き手が疑問に思った点を尋ね、それに対して答えていくやり取りのことです。
「質疑(しつぎ)」は疑問点や不明な点を問い質すこと、「応答(おうとう)」は問いかけに対して答えることを意味します。
言葉の成り立ち
「質疑」と「応答」という二つの熟語を組み合わせた言葉です。
会議や講演会などで発表者と参加者が双方向のコミュニケーションをとり、理解を深めるための場として広く定着しています。
使い方・例文
「質疑応答」は、説明や発表の内容について、参加者が疑問点を確認する場面で使われます。
- プレゼンテーションの後に質疑応答の時間を設ける。
- 質疑応答によって、活発な議論が交わされた。
- ご不明な点は、質疑応答にてお受けいたします。
類義語・関連語
「質疑応答」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 一問一答(いちもんいっとう):
一つの問いに対して、一つの答えを返す形式のこと。 - 問答(もんどう):
問いかけることと、答えること。 - 疑義(ぎぎ):
意味や内容がはっきりせず、疑わしい点のこと。「疑義をただす」のように質疑応答の場で使われる関連語です。
英語表現
「質疑応答」を英語で表現する場合、以下の定型句がよく使われます。
Q&A session
意味:質疑応答(の時間)。
Question and Answerの略で、最も一般的な表現です。
We will have a Q&A session after the presentation.
(プレゼンテーションの後に質疑応答の時間を設けます。)
question period
意味:質問時間、質疑応答の時間。
The speaker took many questions during the question period.
(講演者は質疑応答の時間に多くの質問を受けた。)
「質疑」と「質問」の違い
日常会話では同じように使われますが、議会などの正式な場では厳密に区別されています。
「質疑」は議題となっている特定の案件について疑義をただすこと、「質問」は広く相手の意見や見解を問うこと全般を指します。
この区別に倣えば、質疑応答の場では、その場のテーマに沿って問うのが本来の形といえます。
「質疑応答」、明治の会報では書面の問いと答えを載せる欄
1888年(明治21年)の『大日本水産会報告』第81号には、「質疑応答」という欄があります。
そこでは会員の一人が、ハマグリや干し魚の中国風の料理法を教えてほしいと書き送っています。
答えたのは、清との外交で通訳を務めた鄭永寧で、その返事が手紙の形のまま載っています。
1892年には『日本外史質疑応答』という、問いと答えをまとめた本も出ています。
「質疑応答」は今では会議や講演のあとの口頭のやり取りに使うことが多い言葉ですが、明治には、紙の上で問い、紙の上で答えるやり取りもこう呼ばれていました。










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