意味
「半信半疑(はんしんはんぎ)」とは、なかば信じ、なかば疑うことという意味です。
信じられそうでもあるが疑わしくも思え、真偽の判断に迷って心が決まらない状態を表します。
- 半:半分。
- 信:信じること。
- 疑:疑うこと。
語源・由来
「半信半疑」は、半分を意味する「半」、信じることの「信」、疑うことの「疑」という漢字の意味をそのまま組み合わせた四字熟語です。
明治時代の森鷗外の小説『うたかたの記』(1890年)には、「巨勢は半信半疑したりしが」と、「半信半疑する」の形で使われています。
使い方・例文
「半信半疑」は、相手の話や情報の真偽がはっきりせず、証拠が不十分で判断を保留している場面で使われます。
- うますぎる儲け話を半信半疑で聞く。
- 彼がUFOを見たと言うのを周囲は半信半疑で見つめた。
- 最初は半信半疑だったが証拠を見て納得した。
類義語・関連語
「半信半疑」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 疑心暗鬼(ぎしんあんき):
疑う心があると、何でもないことまで怪しく思えてしまう状態。 - 懐疑的(かいぎてき):
物事をすぐには信じず、疑ってかかる様子。 - 眉唾物(まゆつばもの):
真偽が疑わしく、だまされる恐れのあるもの。 - 胡散臭い(うさんくさい):
どことなく怪しくて信用できない様子。
対義語
「半信半疑」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 確信(かくしん):
固く信じて疑わないこと。 - 盲信(もうしん):
是非の判断をせず、やみくもに信じること。 - 鵜呑みにする(うのみにする):
物事の意味や真偽をよく確かめもせず、そのまま信じて受け入れる状態。
英語表現
half-believing
意味:半分信じて半分疑っている状態を描写する表現です。
慣用句ではなく、日本語の「半信半疑」に最も近い語感を持ちます。
I listened to his excuse, half-believing what he said.
(私は彼が言うことを半信半疑で聞いた。)
take it with a grain of salt
直訳:塩を一粒加えて聞く
意味:話半分に聞く、割り引いて聞くというニュアンスを表す定型表現です。
He tends to exaggerate, so you should take his story with a grain of salt.
(彼は大げさに言う傾向があるから、彼の話は半信半疑で聞いたほうがいい。)
三国時代の文章に見える古い言い回し
半信半疑という言い回しの古い例は、三国時代・魏の嵆康が書いた「答釈難宅無吉凶摂生論」という文章に見られます。
住まいの土地を占いで選ぶことを論じた箇所に、次の一節があります。
何為半信而半不信耶
(なぜ半分は信じて、半分は信じないということをするのか。)
清代の長編小説『紅楼夢』第94回には、「半信半疑」の四字の形で出てきます。
無くなった玉について、占いでは「いずれ誰かが送り返してくる」と出たと知らされる場面です。
眾人聽了,也都半信半疑,惟有襲人麝月喜歡的了不得。
(皆は聞いても半信半疑だったが、襲人と麝月だけはたいそう喜んだ。)










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