四字熟語

二人三脚

(ににんさんきゃく)

二人が歩調を合わせ、一つの目的のために協力すること。


8文字の言葉 / 「に」から始まる言葉
二人三脚 ことば
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意味

「二人三脚(ににんさんきゃく)」とは、運動会の競技のように二人が足を結び合わせて走るさまになぞらえて、互いの息を合わせながら、一つの目標に向けて力を合わせていくという意味です。

単に二人が一緒にいる状態を指すのではなく、お互いの弱点を補い合い、リズムを合わせて困難を乗り越えていくという前向きなニュアンスが含まれます。

語源・由来

「二人三脚」の由来は、明治時代に日本に伝わった運動会の種目そのものにあります。

この競技はもともと欧米で行われていた「Three-legged race」が起源です。
日本には明治初期に伝わり、運動会の種目として各地の学校に定着しました。
二人の足を結ぶと、合計四本ある足のうち中央の二本が一つになるため、合わせて三本の脚で走るように見えることからこの名がついたと言われています。

近代的なスポーツ文化の中から生まれた比較的新しい言葉です。
競技の様子が転じて、特定のパートナーと密接に協力する比喩として広く使われるようになりました。

使い方・例文

「二人三脚」は、特定の相手と密接に協力して何かを成し遂げる場面で使われます。
夫婦の支え合いや、受験生と講師、あるいは特定のプロジェクトチームなど、一対一の強い協力関係を表現するのに適しています。

  • 夫婦で二人三脚の努力を続け、ようやく店を持てた。
  • 担任の先生と二人三脚で受験勉強に励んだ。
  • 開発と営業が二人三脚で新製品を完成させた。

誤用・注意点

「二人三脚」は、文字通り「二人」または「二つの組織」の協力関係を指す言葉です。
三人以上のグループで協力する場合は「一致団結」や「一丸となって」などの表現を用いるのが適切です。

また、「二人がベッタリと依存し合っている」という否定的な文脈で使われることは少なく、基本的には共通の目標に向けて「建設的に協力している」ポジティブな状況で使用します。

類義語・関連語

「二人三脚」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 一致団結(いっちだんけつ):
    多くの人が目的のために心を一つにして協力すること。
  • 一蓮托生(いちれんたくしょう):
    結果がどうなろうと、行動や運命を共にすること。
  • 阿吽の呼吸(あうんのこきゅう):
    二人の息がぴったりと合っていること。
  • 共同作業(きょうどうさぎょう):
    複数の人が力を合わせて一つの仕事をすること。
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対義語

「二人三脚」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 単独行動(たんどくこうどう):
    誰とも協力せず、一人だけで動くこと。
  • 独り相撲(ひとりずもう):
    相手がいないのに一人で意気込み、空回りして失敗すること。
  • 一匹狼(いっぴきおおかみ):
    集団に属さず、自分の力だけで行動する人。

英語表現

「二人三脚」を英語で表現する場合、以下の定型句が使われます。

three-legged race

「三本脚の競走」
二人三脚という競技そのものを指す表現。

We enjoyed the three-legged race at the sports festival.
(運動会で二人三脚を楽しんだ。)

work in tandem

「縦に並んだ二頭立て馬車のように働く」
二つの要素や二人の人間が、並行して密接に協力し合う比喩表現。

The two departments are working in tandem on the project.
(二つの部署が二人三脚でプロジェクトを進めている。)

hand in hand

「手を取り合って」
work hand in hand の形で、協力して物事を行う様子を表す表現。

They worked hand in hand to achieve their goal.
(彼らは目標達成のために二人三脚で取り組んだ。)

日本最初の運動会にあった「二人三脚」

二人三脚は、二人が内側の足首をひもで結び、呼吸を合わせて走る競技です。

記録に残る日本最初の運動会は、1874年3月21日に東京の海軍兵学寮で開かれた「競闘遊戯会」とされています。
イギリス式の教育を取り入れる過程で、お雇い外国人だったイギリス人のアーチボルド・ルシアス・ダグラスの発案により開催されたものです。

この競闘遊戯会では十数種目の競技が行われ、そのなかに二人三脚も含まれていたことが記録されています。
日本に運動会という行事が根づく最初期の段階から、すでにこの種目が存在していたことになります。

現在の運動会では、三人の足を結ぶ「三人四脚」や、クラス全員で足を結ぶ「大ムカデ競争」など、参加人数を増やした派生種目も見られる地域があります。
ただし比喩として使われる「二人三脚」は、語の成り立ちどおり二人組の場合に限られ、三人以上には広がっていません。

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