一挙一動

一つ一つの動作や振る舞い。細かい行動のすべて。 個別解説
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手を上げる仕草や視線の動きなど、ちょっとした振る舞いのひとつひとつにまで注目が集まる、そんな細やかな行動のすべてを表すのが、「一挙一動」(いっきょいちどう)です。

意味

「一挙一動」とは、一つ一つの動作や振る舞い、細かい行動のすべてという意味です。
些細な仕草にまで意識が向けられている状況で使われることが多く、注目や警戒のニュアンスを伴います。

  • 一挙(いっきょ):ひとつの動作。
  • 一動(いちどう):ひとつの振る舞い。

語源・由来

「一挙一動」は、特定の書物の記述に由来する言葉ではなく、立ち居振る舞いを意味する「挙動」という言葉を「挙」と「動」に分け、それぞれに「一」を添えて成り立った表現です。
ここでの「一」は、一度、ちょっとしたという意味合いを持ち、大きな動作から小さな仕草まで、行動の一つ一つに目を向けるニュアンスを生み出しています。

使い方・例文

「一挙一動」は、誰かの行動に強い関心や注意が向けられている場面で使われます。

  • 監督は選手たちの一挙一動を鋭い目で見守っていた。
  • 新人の一挙一動が、先輩たちの評価の対象になる。
  • 子どもの一挙一動から目が離せない。

類義語・関連語

「一挙一動」と同様に、細かな行動や振る舞いを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 立ち居振る舞い
    日常の動作や、人前での身のこなし。
  • 挙動(きょどう):
    立ち居振る舞いや動作。

「一挙一動」と「一挙手一投足」の違い

どちらも細かな動作を表す言葉ですが、指し示す範囲に違いがあります。「一挙手一投足」は手や足など肉体的な細部の動きを指すのに対し、「一挙一動」はより広く、動作全般をざっくりと捉える言葉です。

語句対象の範囲用例のイメージ
一挙一動
(いっきょいちどう)
動作全般手を大きく振る、
そわそわする
一挙手一投足
(いっきょしゅいっとうそく)
手足の細かい動きまばたきをする、
指先が動く

英語表現

someone’s every move

意味:ある人の一つ一つの動作すべてを指す表現

  • 例文:
    The coach watched the player’s every move during the match.
    コーチは試合中、選手の一挙一動を見守っていた。

「一挙手一投足」に残る故事

「一挙一動」とよく似た言葉に「一挙手一投足」がありますが、こちらには具体的な由来となる逸話が残されています。
唐の時代、文人の韓愈(かんゆ)は、試験官への嘆願の手紙の中で、自分を引き上げてくれるのに必要な労力は「一挙手一投足」ほどのわずかなものだと訴えました。
手を挙げ、足を一歩踏み出す程度のごくわずかな動きという意味から、この言葉はやがて、細かい身のこなしそのものを指す表現として使われるようになりました。
同じ「一つの動作」を表す言葉でも、片方には具体的な故事が伝わり、もう片方は日本語の中で自然に形づくられてきたという違いがあります。

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