意味
「日進月歩(にっしんげっぽ)」とは、日を追うごとに、また月を追うごとに、とどまることなく目覚ましい速さで進歩し続けるという意味です。
単に物事が前進しているだけでなく、その変化のスピードが非常に速く、短期間で劇的な発展を遂げている状況を強調する際に使われる言葉です。
- 日進(にっしん):日に日に進歩すること。
- 月歩(げっぽ):月ごとに歩みを進めること。
語源・由来
「日進月歩」とよく似た言葉に、中国の最古の詩集『詩経』にある「日就月将(にっしゅうげっしょう)」があります。
「日就月将」が主に個人の学問や徳を積むための地道な努力を指すのに対し、「日進月歩」は文明や科学技術といった、より大きな仕組みや社会全体の急速な進化を形容する際によく用いられます。
特に近代以降の技術革新の速さを表現する言葉として、現代の日本語では欠かせない四字熟語となっています。
使い方・例文
「日進月歩」は、テクノロジーや医療、産業の発展など、目に見えて状況が新しくなっていく分野で頻繁に用いられます。
例文
- AIの性能は、まさに日進月歩だ。
- 宇宙開発の技術は日進月歩の勢いで進化している。
- 医療機器の精度は日進月歩であり、早期発見が容易になった。
類義語・関連語
「日進月歩」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 日就月将(にっしゅうげっしょう):
日に日に進歩し、月ごとに上達すること。 - 長足の進歩(ちょうそくのしんぽ):
歩幅の大きな足取りのように、非常に速いペースで進歩すること。 - 秒進分歩(びょうしんふんぽ):
秒単位、分単位で変化するほど、進化の速度が激しいこと。 - 千変万化(せんぺんばんか):
局面がめまぐるしく変化し続けること。
対義語
「日進月歩」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 旧態依然(きゅうたいいぜん):
進歩がなく、古い状態や体制がそのまま残っていること。 - 停滞(ていたい):
物事が一箇所にとどまり、先へ進まないこと。 - 退歩(たいほ):
進歩の逆で、以前よりも状態が悪くなること。
英語表現
「日進月歩」を英語で表現する場合、以下の定型表現が使われます。
advancing by leaps and bounds
「飛躍的に進歩する」という意味で、驚くべきスピードでの発展を強調します。
AI is advancing by leaps and bounds these days.
(最近のAI技術は、まさに日進月歩で発展している。)
石川啄木は「日進月歩」を、文明自慢への皮肉に使った
石川啄木の『漂泊』(1907年)には「日進月歩の文明はこれで厶いと威張る」という一節が出てきます。
文明の進みぶりを称える言葉というより、それを鼻にかける態度のほうを皮肉った一文です。















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