意味
老若男女とは、老人、若者、男性、女性のことで、転じて年齢や性別に関係のないすべての人々という意味です。
特定の層を排除せず、全体を公平に包み込むような、包括的で前向きなニュアンスを含みます。
- 老(ろう):年老いた人。
- 若(にゃく):若い人。
- 男(なん):男性。
- 女(にょ):女性。
語源・由来
「老若」と「男女」を重ねた言葉で、古い用例は謡曲『熊野(ゆや)』に見えます。
漢字本来の音読みの中でも、仏教伝来とともに日本に定着した「呉音(ごおん)」を重ねた表現がそのまま定着したものです。
老若男女、貴賤都鄙
(謡曲『熊野』より)
使い方・例文
「老若男女」は、公共の場での利用案内や、作品の普及度、あるいは商品の需要が特定の層に偏らず広範に及ぶことを示す場面で使われます。
- その公園の広場には連日老若男女が集まる。
- この物語は老若男女を問わず多くの読者に愛される。
- 地域の祭りに近隣の老若男女が参加する。
類義語・関連語
「老若男女」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 万人(ばんにん):
すべての人。非常に多くの人々。 - 老少不定(ろうしょうふじょう):
老いも若きも命の限りは定めがたい状態。
「老若男女」と「万人」の違い
| 言葉 | 意味 | 焦点 |
|---|---|---|
| 老若男女 | 年齢・性別に関わらない全員。 | 属性の網羅性。 |
| 万人 | 非常に多くの人々。 | 圧倒的な人数。 |
英語表現
people of all ages and genders
意味:年齢や性別を問わないすべての人々。
The facility is open to people of all ages and genders.
(この施設は老若男女に開放されています。)
「ろうにゃくなんにょ」と読む理由は呉音にある
「老若男女」を「ろうじゃくだんじょ」と読まずに「ろうにゃくなんにょ」と呼ぶのは、日本の言語文化における「呉音(ごおん)」の影響によるものです。
呉音は5世紀から6世紀頃、仏教伝来とともに日本へもたらされた古い発音体系であり、日常的な和語や仏教用語に深く浸透しました。
「若」の呉音は「にゃ(にゃく)」、「男」は「なん」、「女」は「にょ」です。
漢音(のちにもたらされた公的な発音)である「じゃく・だん・じょ」ではなく呉音で重ねられたこの言葉は、中世の能楽や説経節といった芸能を通じて大衆に定着しました。
現代においても古い呉音の読みがそのまま標準として使われています。













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