意味
「完全無欠(かんぜんむけつ)」とは、どこから見ても非の打ちどころがないという意味です。
人柄や能力のような人の評価にも、計画・論理・製品のような物事にも使われ、「完全無欠な人」「完全無欠の計画」のように「〜な」「〜の」の形で名詞にかかります。
語源・由来
「完全無欠」は、「不足がない」という意味の「完全」と、「欠点がない」という意味の「無欠」という二つの熟語を組み合わせることで、非の打ち所がない完璧さを強調した言葉です。
使い方・例文
- 幼い頃は完全無欠のヒーローに憧れた。
- 完全無欠な計画に思わぬ狂いが生じた。
- 彼の完全無欠な論理に誰も反論できない。
類義語・関連語
「完全無欠」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 完璧(かんぺき):
欠点がなく、非常に優れていること。 - 十全十美(じゅうぜんじゅうび):
少しの欠点もなく、すべてが完全に整っていること。 - 非の打ち所がない(ひのうちどころがない):
非難したり批判したりするべき欠点が全く見当たらないこと。
対義語
「完全無欠」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
- 百孔千瘡(ひゃっこうせんそう):
あちこちに穴が開き、傷だらけになって収拾がつかない状態。 - 破綻百出(はたんひゃくしゅつ):
隠していたぼろや欠点が次々と現れること。
英語表現
「完全無欠」を英語で表現する場合、以下のフレーズが適しています。
flawless
flaw(傷・欠点)に less(〜がない)が付いた語で、傷ひとつない完璧な状態を表す形容詞。
Her performance was flawless.
(彼女の演技は完全無欠だった。)
perfect
「完全な、申し分のない」という意味で、人にも物事にも幅広く使える一般的な語。
He executed a perfect plan.
(彼は完全無欠の計画を実行した。)
下関条約の第1条は「完全無缺」と書いていた
日清戦争の講和条約として明治28年(1895年)に結ばれた下関条約は、第1条が「淸國ハ朝鮮國ノ完全無缺ナル獨立自主ノ國タルコトヲ確認ス」で始まります。
清が朝鮮を欠けるところのない独立国と確認したうえで、朝鮮から清への貢ぎ物や儀礼は今後すべて廃止すべしと続けています。
条文の「缺」が、本来の「かける」の字です。
今の「欠」はもとは別の字で、人が口を開けて立つ姿をかたどり、「あくび」を表していました。
戦後の当用漢字で「欠」が「缺」の新しい字体と定められたため、条約の「完全無缺」は、今では「完全無欠」と書かれます。











コメント