「不撓不屈」「前途洋々」「無病息災」「一期一会」など、意味の良い四字熟語を集めました。
努力・向上、希望・前途、幸せ・喜び・縁起、人とのつながり、人柄・才能、生き方・志の6つに分けて、読みと意味を紹介します。
最後に、良い意味に見えて使い方に注意が要る四字熟語もまとめました。
もくじ
努力・向上を表す四字熟語
- 一所懸命(いっしょけんめい):
命がけで物事に取り組むこと。
もとは、中世の武士が、暮らしの支えとなる一か所の領地を命がけで守ったこと。「一生懸命」はこの語から転じた言い方。 - 一心不乱(いっしんふらん):
一つのことに心を集中して、ほかのことに気をとられない様子。
もとは、雑念を捨て、心を一つにして仏を信じ頼ることをいう仏教の言葉。 - 切磋琢磨(せっさたくま):
学問や技芸、人柄を磨き上げるために、努力を重ねること。また、仲間どうしで励まし合い、競い合って向上すること。
骨や象牙、玉や石を切って磨き、細工することから。『詩経』にある言葉。 - 不撓不屈(ふとうふくつ):
どんな困難にあっても、決して心がくじけない様子。
「不撓」はたわまないこと、「不屈」は屈しないこと。 - 初志貫徹(しょしかんてつ):
最初に心に決めた志を、最後まで貫き通すこと。 - 有言実行(ゆうげんじっこう):
口に出して言ったことを、責任をもって必ず実行すること。
「不言実行」をもじって作られた言葉。 - 日進月歩(にっしんげっぽ):
日ごと月ごとに、絶え間なく進歩していくこと。 - 一念発起(いちねんほっき):
それまでの考えを改めて、あることを成し遂げようと決心し、熱心に取り組むこと。
もとは、悟りを求める心を起こすことをいう仏教の言葉。 - 粉骨砕身(ふんこつさいしん):
骨を粉にし、身を砕くほどに、力の限り努力すること。 - 堅忍不抜(けんにんふばつ):
意志がかたく、つらいことにもじっと耐えて、心がぐらつかない様子。 - 臥薪嘗胆(がしんしょうたん):
仇を討つため、または目的を成し遂げるために、長い間つらい苦労に耐えること。
中国の春秋時代、呉王の夫差が薪の上に寝て父の仇を忘れまいとした。のちに夫差に敗れた越王の勾践は、苦い胆をなめて敗戦の恥を忘れまいとした。この二つの故事から。 - 一意専心(いちいせんしん):
ほかに心を向けず、ひたすら一つのことに心を注ぐこと。 - 勇往邁進(ゆうおうまいしん):
目標に向かって、わき目もふらずに勇ましく進んでいく様子。 - 百折不撓(ひゃくせつふとう):
何度失敗しても、志を曲げないこと。 - 志操堅固(しそうけんご):
志をかたく守り、変えない様子。
「志操」は、固く守り続ける主義や志。 - 奮励努力(ふんれいどりょく):
気力をふるい起こして、努め励むこと。
希望・前途を表す四字熟語
- 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):
追い風を帆いっぱいに受けて、船が快く進むこと。転じて、物事が滞りなく思いどおりに進むことのたとえ。
「満帆」は「まんぱん」と読む。 - 心機一転(しんきいってん):
何かをきっかけに、気持ちがすっかり変わること。また、気持ちを入れ替えること。 - 前途洋々(ぜんとようよう):
先行きが大きく開けていて、将来に希望が持てる様子。 - 千載一遇(せんざいいちぐう):
千年に一度しかめぐりあえないほど、まれなよい機会。
「載」は年の意。 - 大器晩成(たいきばんせい):
大きな器がすぐには出来上がらないように、優れた人物は時間をかけて力を養い、のちに大成するということ。
『老子』にある言葉。 - 前途有望(ぜんとゆうぼう):
将来に大きな望みが持てること。また、この先、出世や成功をする見込みがあること。 - 雲外蒼天(うんがいそうてん):
雨雲の上には青空が広がっているように、今の苦しみもやがて去って、良いことがあるというたとえ。 - 一陽来復(いちようらいふく):
冬が去って春が来ること。また、悪いことが続いた後に、やっと運が上向くこと。
もとは冬至、または陰暦十一月のこと。古代中国の占いの書『易』で、冬至に陰の気がきわまり、陽の気が戻り始めるとしたことから。
幸せ・喜び・縁起を表す四字熟語
- 無病息災(むびょうそくさい):
病気をせず、健康であること。 - 大安吉日(たいあんきちじつ):
暦の六曜で大安に当たる、何事をするにもよいとされる日。 - 天下泰平(てんかたいへい):
世の中が平和で、よく治まっている様子。
何の心配事もなく、のんきにしていることもいう。「天下泰平な暮らしぶり」は、こちらの意味。 - 千客万来(せんきゃくばんらい):
多くの客が入れかわり立ちかわり来て、絶え間がないこと。 - 平穏無事(へいおんぶじ):
穏やかで変わったこともなく、安らかな様子。 - 五穀豊穣(ごこくほうじょう):
米や麦などの穀物が豊かに実ること。 - 千秋万歳(せんしゅうばんぜい):
千年も万年も続くこと。また、長寿を祝う言葉。 - 不老長寿(ふろうちょうじゅ):
いつまでも年をとらず、長生きすること。 - 福徳円満(ふくとくえんまん):
幸福と利益が十分にそろい、満ち足りている様子。 - 大願成就(たいがんじょうじゅ):
大きな願いがかなうこと。特に、神仏に願ったことがかなうことをいう。 - 笑門来福(しょうもんらいふく):
笑い声の絶えない家には、自然と幸せがやってくるということ。
ことわざ「笑う門には福来たる」を四字で表した言葉。 - 一粒万倍(いちりゅうまんばい):
一粒の種が万倍もの実りになるように、わずかなものが大きく増えることのたとえ。
少しのものも粗末にしてはいけない、という意味でも使う。 - 円満具足(えんまんぐそく):
すべてが十分に備わっていて、少しも欠けたところがないこと。 - 喜色満面(きしょくまんめん):
うれしさが顔全体にあふれている様子。 - 欣喜雀躍(きんきじゃくやく):
こおどりして喜ぶこと。
「雀躍」は、スズメが跳ねるように躍り上がること。 - 意気揚々(いきようよう):
いかにも得意そうで、誇らしげに振る舞う様子。
「勝って意気揚々と帰る」のように使う。 - 歓天喜地(かんてんきち):
非常に喜ぶこと。
天に向かって歓び、地に向かって喜ぶ意から。
人とのつながりを表す四字熟語
- 一期一会(いちごいちえ):
一生に一度しかない出会い。また、一生に一度限りであること。
もとは茶の湯の心得で、茶会はいつも一生に一度の会だと思い、主人も客も真心を込めて臨むべきだという教え。 - 一致団結(いっちだんけつ):
多くの人が心を一つに合わせ、かたく結びつくこと。 - 和気藹々(わきあいあい):
その場がなごやかな気分に満ちている様子。 - 誠心誠意(せいしんせいい):
うそ偽りのない真心をもって、物事に当たること。 - 合縁奇縁(あいえんきえん):
人と人との気が合うのも合わないのも、不思議な縁によるということ。
男女や夫婦、友人どうしの巡り合いについて言うことが多い。 - 和衷協同(わちゅうきょうどう):
心を合わせて、ともに事に当たること。
「和衷」は、心の底からなごやかに打ち解けること。
人柄・才能をほめる四字熟語
- 文武両道(ぶんぶりょうどう):
学問と武芸の両方。また、勉学とスポーツの両面。 - 才色兼備(さいしょくけんび):
女性が、優れた才知と美しい顔かたちを兼ね備えていること。 - 威風堂々(いふうどうどう):
威厳があって立派な様子。また、気勢が大いに盛んな様子。 - 質実剛健(しつじつごうけん):
飾り気がなく真面目で、強くしっかりしていること。 - 完全無欠(かんぜんむけつ):
不足や欠点が全くなく、非の打ちどころがない様子。 - 天下無双(てんかむそう):
世の中に並ぶ者がないほど、優れていること。 - 百戦錬磨(ひゃくせんれんま):
何度も戦ったり経験を積んだりして、鍛え上げられている様子。 - 一騎当千(いっきとうせん):
たった一人で千人の敵に立ち向かえるほど強いこと。転じて、人並み以上の腕前や経験があること。 - 泰然自若(たいぜんじじゃく):
落ち着いていて、物事に動じない様子。 - 明朗快活(めいろうかいかつ):
性格が明るくほがらかで、元気に生き生きとしていること。 - 元気溌剌(げんきはつらつ):
心にも体にも活力が満ち、生き生きとしている様子。 - 豪放磊落(ごうほうらいらく):
度量が大きく大胆で、小さなことにこだわらないこと。 - 才気煥発(さいきかんぱつ):
優れた才知の働きが、盛んに表に現れる様子。 - 剛毅果断(ごうきかだん):
意志が強く、思い切って物事を行うこと。 - 英姿颯爽(えいしさっそう):
立派で勇ましい姿が、きりっとしてさわやかな様子。 - 古今独歩(ここんどっぽ):
昔から今に至るまで、並ぶものがないこと。
「独歩」は、ほかに比べるものがないこと。
生き方・志を表す四字熟語
- 温故知新(おんこちしん):
昔のことを研究し、そこから新しい知識や考え方を見つけ出すこと。
『論語』の「故きを温ねて新しきを知る」から。 - 立身出世(りっしんしゅっせ):
社会的に高い地位を得て、世の中に認められること。 - 青雲之志(せいうんのこころざし):
手柄を立てて名を上げ、立身出世しようとする志。
「青雲の志」とも書く。 - 独立独歩(どくりつどっぽ):
人に頼らず、自分が正しいと信じる道を進んでいくこと。 - 知行合一(ちこうごういつ):
知ることと行うことは本来一つで、実行を伴ってこそ本当の知になるという考え。
中国・明の時代の学者、王陽明が説いた。
良い意味に見えて使い方に注意が要る四字熟語
字面は明るく見えても、辞書の意味をたどると、思い上がりや向こう見ず、ぜいたくなどの意味を含み、ほめ言葉としては使いにくい語です。書き初めや座右の銘、人柄の紹介に選ぶ前に、意味を確かめておきたい四字熟語を集めました。
- 八方美人(はっぽうびじん):
だれからも悪く思われないように、抜かりなく愛想よく振る舞うこと。また、その人。
どこから見ても難点のない美人という意味から出た言葉だが、非難の気持ちを込めて使うことが多い。人柄をほめるつもりで書くと、だれにでもいい顔をする人という意味に取られる。 - 猪突猛進(ちょとつもうしん):
周りの人や状況を顧みず、一つの目標へ向こう見ずに猛烈な勢いで突き進むこと。
向こう見ずをたしなめるときにも使う。座右の銘にするなら、周りを見ない勢いという含みもある語だと知っておきたい。 - 唯我独尊(ゆいがどくそん):
自分ほど偉い者はいないと思い上がること。ひとりよがり。
もとは、釈迦が生まれたときに唱えたという「天上天下唯我独尊」の略で、この世に自分より尊いものはないという仏教の言葉。書き初めや座右の銘にすると、うぬぼれを掲げているように見える。 - 一攫千金(いっかくせんきん):
一度に、たやすく大きなもうけを手にすること。
ひとつかみで大金をつかみ取る意から。目標に掲げると、努力より楽なもうけを望んでいるように読める。 - 自由奔放(じゆうほんぽう):
世間のきまりやしきたりにとらわれず、自分の思うままに振る舞うこと。
人柄の紹介や目標に使うと、勝手気ままな人だと受け取られることがある。 - 栄耀栄華(えいようえいが):
富や地位を得て、華やかに栄えること。転じて、おごり高ぶり、ぜいたくを尽くすこと。
繁栄を願うつもりで書いても、ぜいたくな暮らしを望む言葉と読める。





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