四字熟語

天上天下

(てんじょうてんげ)

天の世界と地上の世界の両方。天地の間にある場所のすべて。


8文字の言葉て・で」から始まる言葉
天上天下 ことば
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意味

「天上天下」とは、天の世界から地上の世界まで、この世に存在するあらゆる場所という意味です。
本来は「てんじょうてんげ」と読みますが、「てんじょうてんか」と読まれることもあります。
天と地という両極を並べることで、その間にあるものすべてを漏れなく指す言い方です。

  • 天上(てんじょう):空のうえ。天の世界。
  • 天下(てんげ):天の下。地上の世界。

語源・由来

「天上天下」は、仏教の経典とともに日本へ伝わった言葉です。
平安時代の『三宝絵』(984年)には「天上天下に仏の如くは无し」という一文が出てきます。
天にも地にも仏ほどのものはいない、という意味です。
より広く知られているのは「天上天下唯我独尊」という長い形で、釈迦が生まれてすぐに七歩あるき、片手で天を、片手で地を指して唱えたと伝えられる言葉です。
この場面は「修行本起経」という経典に記されています。

使い方・例文

「天上天下」は、探す範囲をこの世すべてに広げて言い切る場面で使われます。

  • 頼れる相手は天上天下を探しても自分だけだと悟った。
  • 天上天下に並ぶものなしと、祖父は自分の包丁を自慢した。
  • この味は天上天下ここでしか出せないと店主は言い切った。

類義語・関連語

「天上天下」に近い広がりを持つ言葉と、この四字熟語に続けて使われる言葉には以下のようなものがあります。

  • 森羅万象(しんらばんしょう):
    宇宙にあるあらゆるものと、そこで起きる出来事の全体。
  • 唯我独尊(ゆいがどくそん):
    自分がいちばん尊いと思い込み、勝手気ままに振る舞う様子。

「天上天下」と「森羅万象」の違い

どちらもこの世すべてを言い表しますが、目を向けている先が違います。
「天上天下」は天と地にはさまれた場所そのものを指し、「森羅万象」はその中にあるものや起きている出来事を指します。

語句指すもの使われ方
天上天下
(てんじょうてんげ)
天と地の間の場所範囲を世界全体へ広げる
森羅万象
(しんらばんしょう)
その中のものと出来事ものごと全般をまとめて言う

英語表現

heaven and earth

天と地を並べて世界の全体を指す言い方。

There is nothing like it in heaven and earth.
(天上天下、これに並ぶものはありません。)

「上」と「下」を「じょう」「げ」と読む理由

「じょう」「げ」は、それぞれ「上」「下」の呉音です。
呉音とは古く日本に入った漢字の読み方の一つで、仏教関係の語などに多く用いられます。
「天下」だけを取り出せば、ふつうは「てんか」と読みます。
「てんげ」と読む言い方は、「天上天下唯我独尊」のような仏教の言葉に残っています。

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