意味
「福徳円満(ふくとくえんまん)」とは、幸せと豊かさが欠けるところなくそろい、満ち足りているという意味です。
- 福徳(ふくとく):幸せと、財産などの恵み。
- 円満(えんまん):満ち足りて、欠けたところがないこと。
語源・由来
この言葉は、「福徳」と「円満」の二語を重ねたものです。
どちらももとは仏教の言葉で、「福徳」は人に恵みを与えて自分の徳を積む善い行いや、それによって得られる功徳(= 善い行いによる恵み)を指しました。
「円満」も、功徳などが十分に満ち足りていることを言う仏教の言葉です。
「福徳」には幸福と豊かさという意味もあり、「福徳円満」ではこの意味で使われています。
使い方・例文
「福徳円満を願う」のように名詞として使うほか、「福徳円満な」の形で人や暮らしぶりの様子も表します。
- 祖父は福徳円満な笑顔で、孫たちの話を聞いていた。
- 新年の書き初めに、家族の福徳円満を願って筆をとった。
- 一代で大きな店を築いた彼は、晩年を福徳円満に過ごした。
類義語・関連語
満ち足りて欠けたところがない様子を表す語には、次のものがあります。
- 円満具足(えんまんぐそく):
十分に満ち足りて、少しも不足のないこと。
「福徳円満」と「円満具足」の違い
「円満具足」は、何が満ち足りているかを限らない語です。
「福徳円満」は、満ち足りているのが幸せと豊かさであることをはっきり言います。
「福徳円満」の「福徳」は年号にもなった
室町時代後期の1490年ごろ、関東などの東国では「福徳」という年号が使われました。
朝廷が定めた正式な年号ではなく、地方で独自に使われた私年号(= 朝廷が定めていない年号)の一つです。
このころ東国に現れた私年号には、福の神などへの信仰に頼って、天災や飢饉(= 作物が実らず食べ物が足りなくなること)の苦しみから逃れたいという願いが込められていたと見られています。


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