意味
「奮励努力(ふんれいどりょく)」とは、気持ちを奮い立たせて、全力で励むという意味です。
心を高めることと、実際に力を出し切ることの両方を含む言葉です。
語源・由来
この言葉は、「奮励」と「努力」という意味の近い二つの語を重ねたものです。
「奮励」は、気力をふるい起こして努め励むという意味の語です。
使い方・例文
「奮励努力する」の形で、動詞としても使います。
- 新しい店を軌道に乗せようと、社員一同が奮励努力している。
- 県大会の雪辱を果たすため、部員たちは毎朝の練習に奮励努力した。
- 志望校に合格できるよう、残りの半年、奮励努力するつもりだ。
類義語・関連語
どれも、力を尽くして懸命に励むという点で共通する言葉です。
- 精励恪勤(せいれいかっきん):
任務や職務に一所懸命つとめ励むこと。 - 刻苦勉励(こっくべんれい):
苦労を重ね、心身を苦しめて勉学などにつとめ励む様子。 - 粉骨砕身(ふんこつさいしん):
骨を粉にし身を砕くほど、力の限り努力するという意。
「奮励努力」と類義語の違い
4語は、言葉の中心が何か、励む先が限られているかで分かれます。
| 語句 | 言葉の中心 | 向ける先 |
|---|---|---|
| 奮励努力 (ふんれいどりょく) | 気力を奮い起こして励む | 特に限らない |
| 精励恪勤 (せいれいかっきん) | まじめに勤め励む | 仕事・任務・職務 |
| 刻苦勉励 (こっくべんれい) | 苦労を重ねて励む | 勉学など |
| 粉骨砕身 (ふんこつさいしん) | 力の限りを尽くす | 特に限らない |
「奮励努力」が入ったZ旗の信号文
1905年(明治38年)5月27日から28日にかけて、日露戦争で最大の海戦となった日本海海戦が行われました。
連合艦隊司令長官の東郷平八郎は、戦闘が始まろうとするとき、旗艦(= 艦隊の司令官が乗る軍艦)の三笠のマストにZ旗を掲げました。
このZ旗に当てられていた信号文は、次のとおりです。
皇国ノ興廃此ノ一戦ニアリ各員一層奮励努力セヨ
(日本が栄えるか滅びるかは、この一戦にかかっている。全員がいっそう気力を奮い起こし、力を尽くせ)
Z旗は、船どうしの信号に使う旗のうちアルファベットのZにあたる旗で、黄・黒・赤・青の四色に塗り分けられています。
この海戦で連合艦隊はロシアのバルチック艦隊に大きな打撃を与え、Z旗も広く知られるようになりました。
そのため、運命をかけた大事な物事を始めるときに「Z旗を掲げる」「Z旗が上がった」と言うようになりました。




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