意味
「一攫千金(いっかくせんきん)」は、一度の機会でたやすく莫大な利益を手に入れることです。
- 一攫:ひとつかみ。一度につかみ取ること。
- 千金:大金、莫大な富。
語源・由来
ひとつかみで千金(大金)をつかみ取る、という姿から生まれた言葉です。
石川啄木は、北海道へ渡った明治40年(1907年)に書いた随筆「初めて見たる小樽」で、自分は「もとより一攫千金を夢みてきたのではない」と書いています。
なお、中国の古典『史記』に由来するという説明も見られますが、『史記』の話に由来するのは「一字千金」「一飯千金」といった別の四字熟語です。
使い方・例文
「一攫千金」は、宝くじや投機的な事業などで、労力をかけずに大金を得る場面で使われます。
- 宝くじに当選して一攫千金の夢を叶えた。
- 彼は株で一攫千金を狙っている。
- 彼は地道に働くより、一攫千金ばかり夢見ている。
類義語・関連語
「一攫千金」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 濡れ手で粟(ぬれてであわ):
苦労をせずに大きな利益をたやすく手に入れる様子。 - 棚からぼたもち(たなからぼたもち):
思いがけない幸運が舞い込むこと。自分から狙うのでなく、向こうから転がり込む点が一攫千金と違う。 - 一攫万金(いっかくばんきん):
「千金」を「万金」に替えた言い方で、意味は一攫千金と同じ。
対義語
「一攫千金」と反対の意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる):
ごくわずかなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。 - 労多くして功少なし(ろうおおくしてこうすくなし):
多くの苦労や努力をしたにもかかわらず成果が少ない状態。 - 勤倹力行(きんけんりっこう):
熱心に働いて倹約し、努力を重ねること。
英語表現
Hit the jackpot
意味:大きな幸運や成功を掴むこと。
He hit the jackpot in the lottery.
(彼は宝くじで一攫千金を手にした。)
Make a fortune overnight
意味:短期間で大金持ちになること。
Many people dream of making a fortune overnight.
(多くの人が、一夜にして大金持ちになることを夢見る。)
「一獲千金」は可、「一穫千金」は誤り
「攫」は常用漢字にないため、同じ音の「獲」を当てた「一獲千金」とも書きます。
本来の字は「攫」ですが、この当て字も広く使われており、誤りではありません。
一方、「一穫千金」は誤りです。
「獲」は「獲物」の字で、つかみ取って手に入れる意味がありますが、「穫」は「収穫」の字で、作物を取り入れる意味です。
「ひとつかみ」の意味からは離れてしまいます。















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