労多くして功少なし

ことわざ 慣用句
労多くして功少なし(ろうおおくしてこうすくなし)

13文字の言葉」から始まる言葉
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一生懸命頑張ったのに、思ったような結果が出なかった…。そんな経験はありませんか。
「労多くして功少なし」は、まさにそのような状況を表す言葉です。

この記事では、「労多くして功少なし」の意味や使い方、由来から、似た言葉、反対の言葉、英語での表現まで、幅広く解説します。

「労多くして功少なし」の意味・教訓

この言葉は、「多くの苦労や努力を費やしたにもかかわらず、得られた成果や手柄、報酬が非常に少ないこと」を意味します。

かけた手間や時間に対して、見返りが釣り合わない、いわゆる「割に合わない」状況を表します。
努力そのものを否定するわけではありませんが、その努力が結果に結びつかなかった残念さや、効率の悪さ、徒労感を表現する際に用いられます。
時には、努力の方向性や方法が適切でなかった可能性を示唆することもあります。

「労多くして功少なし」の語源

この表現の明確な出典を特定するのは難しいですが、努力と成果の不均衡は普遍的な経験であるため、古くから同様の考え方を示す言葉は存在したと考えられます。
中国の古典などにも、努力が報われない状況を表す記述が見られます。
「労多くして功少なし」は、そうした経験則から生まれた、苦労が報われなかった際の嘆きや教訓を示す言葉として定着したのでしょう。

「労多くして功少なし」が使われる場面と例文

仕事や勉強、計画など、様々な場面で、かけた労力に対して成果が見合わないと感じた時に使われます。
結果に対する不満や残念な気持ちを表すほか、非効率なやり方に対する反省や、今後の改善を考えるきっかけとして用いられることもあります。

例文

  • 徹夜で資料を作成したが、会議ではほとんど採用されなかった。まさに「労多くして功少なし」だ。
  • 新しい販売戦略に多大な時間と費用をかけたが、売上は微増にとどまった。これでは「労多くして功少なし」と言わざるを得ない。
  • あの作業は手順が悪く、「労多くして功少なし」になりがちなので、やり方を見直した方がいい。

「労多くして功少なし」の類義語・言い換え表現

似たような状況を表す言葉はいくつかあります。微妙なニュアンスの違いを理解しておきましょう。

  • 骨折り損のくたびれ儲け:苦労しただけで、何の利益にもならず、かえって疲労だけが残ること。
    ※「労多くして功少なし」よりも、さらに成果が「ゼロ」あるいは「マイナス(疲労)」であることを強調します。
  • 徒労に終わる(とろうにおわる):無駄な骨折りで終わること。
    ※努力が無駄になった、という結果に焦点を当てた表現です。
  • 割に合わない:かけた労力やコストに対して、得られる利益や成果が少ないこと。
    ※より口語的で、ビジネスシーンなどでも使われる表現です。
  • 灯心で鐘を撞く(とうしんでかねをつく):灯心のように弱いもので鐘を突いても音がしないことから、手ごたえのないこと、無駄な努力のたとえ。

「労多くして功少なし」の対義語

少ない労力で大きな成果を得る、という意味の言葉が対義語にあたります。

  • 労少なくして功多し(ろうすくなくしてこうおおし):少ない苦労で大きな成果や手柄を得ること。
    ※「労多くして功少なし」と対になる表現です。
  • 濡れ手で粟:苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。
    ※労力の少なさと利益の大きさを強調します。
  • 漁夫の利:二者が争っているのを利用して、第三者が何の苦労もなく利益を横取りすること。
    ※自身は労せずして利益を得る状況を指します。
  • 一攫千金:一度に、たやすく大きな利益を得ること。

「労多くして功少なし」の英語での類似表現

英語にも、努力に見合わない結果を表す表現があります。

  • Much cry and little wool.
    直訳:大騒ぎするが、羊毛は少ない。
    意味:大騒ぎする割には、得られるものが少ない。
    騒ぎ(労力)に対して成果(羊毛)が少ないことを表します。
    羊の毛を刈る際に、羊が騒ぐだけで毛があまり取れない様子から来ています。
  • Great pains and little gains.
    意味:多大な苦労とわずかな利益。
    ※文字通り、多くの苦労(pains)に対して、得られるもの(gains)が少ないことを表す、非常に近い表現です。
  • Much ado about nothing.
    意味:から騒ぎ。
    ※大きな騒ぎや努力をしたけれど、結局取るに足らない結果に終わった、というニュアンスです。
    シェイクスピアの戯曲のタイトルとしても有名です。

まとめ – 「労多くして功少なし」から考える効率

「労多くして功少なし」は、努力が必ずしも成果に比例するわけではない、という現実を示す言葉です。
多くの時間や労力を費やしても、期待した結果が得られないことは誰にでも起こり得ます。

この言葉に直面した時、単に落胆するだけでなく、なぜそうなったのかを考えることが重要です。
努力の方向性は正しかったか、方法は効率的だったか、などを見直す良い機会と捉えることもできます。
このことわざは、私たちに努力と成果の関係、そして効率について考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

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