四字熟語 故事成語

百折不撓

(ひゃくせつふとう)

何度失敗しても、どんな困難にあっても、志を曲げずにくじけないこと。


8文字の言葉ひ・び・ぴ」から始まる言葉
百折不撓 ことば
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意味

逆境の中でも決して諦めない、強い精神力を称える場面で使われる言葉です。

  • 百折(ひゃくせつ):何度も折れること。
  • 不撓(ふとう):心がくじけないこと。

語源・由来

「百折不撓」は、中国後漢時代の学者蔡邕さいようが記した「太尉橋玄きょうげん碑」という碑文に由来するとされています。

橋玄は、後漢の政治家で、権力者にも媚びず不正を正した清廉な人物として知られており、蔡邕はその人柄を讃える碑文の中で「百折不撓」という言葉を用いました。
何度失敗を重ねても志を曲げない橋玄の生き方が、この四字熟語の背景にある人物像です。

使い方・例文

「百折不撓」は、何度困難にぶつかっても諦めずに目標へ向かう強い意志を表す場面で使われます。

  • 彼は百折不撓の精神で、事業の再建に取り組んだ。
  • 何度失敗しても、百折不撓の心構えで研究を続けた。
  • 百折不撓の努力の末、ようやく夢をかなえた。
  • 監督は選手たちに百折不撓の姿勢を求めた。

類義語・関連語

「百折不撓」と同じく、困難にくじけない強い意志を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 不撓不屈(ふとうふくつ):どんな困難にもくじけず、決して諦めない強い意志を持つこと。
  • 七転八起(しちてんはっき):何度失敗しても、そのたびに屈せず奮い立つこと。

「百折不撓」と「七転八起」の違い

両者とも何度も訪れる困難を乗り越える強さを表しますが、力点の置き方が異なります。
「百折不撓」は「百回折れても撓まない」という表現で、打たれても屈しない持続的な耐久力に重点があるのに対し、「七転八起」は、倒れるたびに自分から奮い立って起き上がる、動的な回復力を強調しています。

語句ニュアンス
百折不撓
(ひゃくせつふとう)
折れずに耐え抜く持続的な耐久力
七転八起
(しちてんはっき)
倒れるたびに奮い立つ動的な回復力

対義語

「百折不撓」とは反対に、困難に負けてしまう様子を表す言葉があります。

  • 意志薄弱(いしはくじゃく):物事をやり遂げようとする意志が弱いこと。

英語表現

perseverance

困難にあっても粘り強く努力を続けるという意味の言葉。困難にくじけない精神をよく表す表現。

Her success was the result of years of perseverance.
(彼女の成功は、何年にもわたる百折不撓の努力の結果だった。)

息子より国家を選んだ橋玄と、その不屈を刻んだ碑文

百折不撓の出典は、後漢の文人蔡邕さいようが記した橋玄きょうげんの碑文の一節「有百折不撓、臨大節而不可奪之風」(百たび折られても撓まず、重大な局面に臨んでも意志を奪われない気風があった)である。

橋玄きょうげんは後漢の政治家で、不正を厳しく取り締まる厳格な人物として知られていた。
ある時、彼を恨む賊に息子を人質に取られたが、橋玄きょうげんは息子の命よりも治安の維持を優先し、賊への突入を命じたと伝えられている。

蔡邕さいようはこの橋玄きょうげんの生き方を、何度挫折を味わっても志を曲げない不屈の精神として碑文に刻んだ。
ここから百折不撓は、幾多の困難に遭っても屈しないことを表す言葉として使われるようになった。

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