意味
「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」とは、目指す先に向かって、恐れをものともせず、まっすぐひたすら突き進んでいくという意味です。
ただ前へ進むだけでなく、困難を打ち破る強い意志と、意気揚々と進む勢いを含む言葉です。
- 勇往(ゆうおう):勇んで行くこと。困難を恐れず前進すること。
- 邁進(まいしん):ひたすら、まっしぐらに突き進むこと。
語源・由来
「勇往邁進」は、「勇往」(勇気を持って進む)と「邁進」(元気よく突き進む)という、似た意味の二つの熟語を重ねた四字熟語です。
使い方・例文
「勇往邁進」は、大きな目標を掲げて決意を述べるときや、迷わず努力を続ける人の姿を言うときに使います。
例文
- 第一志望の合格を目指し、脇目も振らずに勇往邁進する。
- 彼は周囲の反対を押し切り、己の信じる道へ勇往邁進した。
- 新プロジェクトの成功に向けて、チーム一丸となって勇往邁進する。
- 逆風の中でも勇往邁進の精神を忘れず、研究に没頭し続けた。
誤用・注意点
「勇往邁進」は、目標に向かう強い意志を表すよい意味の言葉です。
「無鉄砲」「周りが見えていない」という意味で使うのは、本来の意味から外れます。
また、自分よりも知識や経験が豊富な相手に向かって、「あなたも勇往邁進してください」と励ます形で使うと、上から目線に聞こえて失礼にあたります。
あくまで自分の抱負や、同僚・部下をほめる言葉として使うのが合っています。
類義語・関連語
「勇往邁進」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 直往邁進(ちょくおうまいしん):
ためらわず、まっすぐに目標へ突き進むこと。「勇往」が勇ましさを表すのに対し、こちらは直線的な真っ直ぐさを強調します。 - 猪突猛進(ちょとつもうしん):
周囲の状況を顧みず、猛烈な勢いで突き進むこと。「勇往邁進」とは異なり、無鉄砲であるという否定的なニュアンスを含んで使われることが多い言葉です。 - 勇猛果敢(ゆうもうかかん):
勇ましくて強く、決断力に富んでいること。行動の勢いだけでなく、その人の気質や性格を指す場合にも使われます。 - 一心不乱(いっしんふらん):
一つのことに心を集中させ、他のことに気を取られないこと。進む動作よりも、精神の集中状態に重きを置いた言葉です。
対義語
「勇往邁進」とは対照的な意味を持つ言葉は、以下の通りです。
- 遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん):
疑い迷って、決心がつかずにぐずぐずすること。「勇往邁進」の迷いのなさとは正反対の態度を表します。 - 右顧左眄(うこさべん):
右を見たり左を見たりして、周囲の状況ばかりを気にして決断をためらうこと。 - 優柔不断(ゆうじゅうふだん):
決断力がなく、いつまでも迷っていること。 - 意志薄弱(いしはくじゃく):
物事をやり遂げようとする意志が弱く、誘惑や困難に負けやすいこと。
英語表現
「勇往邁進」を英語で表現する場合、次のような言い方があります。
Forge ahead
意味:困難にもかかわらず力強く突き進む
計画やプロジェクトを、障害を乗り越えて着実に推し進めるときに合う表現です。
The team decided to forge ahead with the ambitious plan.
(チームはその野心的な計画に向けて勇往邁進することを決めた。)
Press forward bravely
意味:勇敢に前進する
精神的な「勇ましさ」を伴って前進するニュアンスが、日本語の語感に非常に近いです。
She continued to press forward bravely toward her goal.
(彼女は目標に向かって勇往邁進し続けた。)
「邁」は遠くへ進む意、「勇往」と重ねて強める
「邁」は、遠くへ行く、進むという意味の字です。
気高くすぐれていることを言う「高邁」も同じ字を使います。
「勇往」と「邁進」はどちらも前へ進むことを表しており、意味の近い二字を重ねて強めた形になっています。















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