勇猛果敢

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四字熟語
勇猛果敢
(ゆうもうかかん)

7文字の言葉」から始まる言葉

困難を前にして足がすくむのは自然なことです。
しかし、恐れを振り払って思い切りよく行動を起こす心理を、
「勇猛果敢」(ゆうもうかかん)と言います。

意味・教訓

「勇猛果敢」とは、勇ましくて決断力に富み、物事を恐れずに思い切って実行するさまを指します。

この言葉は、以下の二つの要素で構成されています。

  • 勇猛:勇ましくて、たけだけしいこと。
  • 果敢:決断力が強く、思い切って物事を行うこと。

ただ威勢が良いだけでなく、迷わず即座に行動に移すという「実行力」に重きを置いた四字熟語です。

語源・由来

「勇猛果敢」の由来は、中国の歴史書『漢書』の「翟方進伝」にあります。

前漢の時代、丞相の翟方進が、政敵である陳咸の残酷な政治手法を批判した上奏文の中に登場します。
「(陳咸は)人の道を外れ、勇猛果敢にして疑いを持たず、残酷な行いを平気でなす」と記されており、当時は他人の無慈悲な行動を非難するためのネガティブな言葉でした。

長い年月を経て、現在では困難に立ち向かう姿勢を称賛する言葉へと変化しています。

使い方・例文

「勇猛果敢」は、リスクを恐れずに高い目標へ挑む場面や、一分一秒を争う緊迫した状況で使われます。

  • 消防士は炎の中へ勇猛果敢に飛び込んだ。
  • 彼は格上の相手に勇猛果敢な攻めを見せた。
  • 地域の防災訓練で勇猛果敢な救助活動を演習した。

類義語・関連語

「勇猛果敢」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。

  • 大胆不敵(だいたんふてき):
    度胸が据わっており、全く恐れないこと。
  • 剛毅果断(ごうきかだん):
    意志が強く、思い切りよく物事を決めること。
  • 猪突猛進(ちょとつもうしん):
    目標に向かって勢いよく突き進むこと。

対義語

「勇猛果敢」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。

  • 小心翼々(しょうしんよくよく):
    気が小さく、びくびくしているさま。
  • 戦々恐々(せんせんきょうきょう):
    恐れてびくびくするさま。
  • 優柔不断(ゆうじゅうふだん):
    物事の決断が遅く、迷ってばかりいること。

英語表現

「勇猛果敢」を英語で表現する場合、以下の表現がよく使われます。

brave and daring

意味:勇敢で大胆な様子。
He made a brave and daring rescue.
彼は勇猛果敢な救出劇を見せた。

bold and resolute

意味:大胆で断固とした様子。
The team took a bold and resolute action.
チームは勇猛果敢な行動をとった。

「勇猛果敢」と「無謀」は何が違うのか

語源となった『漢書』では、この言葉はもともと人を批判するために使われていました。
それだけ「勇猛果敢」と「無謀(あるいは残酷さ)」は紙一重であり、古代の中国人もその危うさを感じ取っていたのかもしれません。

力任せに突き進むだけの行動は、時に「無鉄砲」や「猪突猛進」と評され、周囲に被害をもたらすこともあります。
「勇猛」であると同時に、的確な状況判断に基づく「果敢」な決断が伴ってこそ、初めて称賛に値する言葉として成立します。

ただ勢いがあるだけでなく、明確な意志を持ってリスクを引き受ける姿だからこそ、人々の心を打つのでしょう。

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