慣用句

寸分の狂いもない

(すんぶんのくるいもない)

ほんのわずかな間違いやズレもなく、完全に正確であること。


11文字の言葉 / 「す・ず」から始まる言葉
寸分の狂いもない ことば
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意味

「寸分の狂いもない(すんぶんのくるいもない)」とは、ほんのわずかな間違いやズレすらなく、完全に正確である様子を表す慣用句です。

計画の綿密さ、機械や技術の精密さ、あるいは自分自身の記憶などが、疑いようのないほど確かであることを表現する際に用いられます。

  • 寸分(すんぶん):極めてわずかな長さや量のこと。
  • 狂い(くるい):基準となる状態からのズレや、予定からの外れ。

語源・由来

古くから日本で使われていた長さの単位、尺貫法に由来します。
「寸(すん)」は約3センチメートル、その10分の1にあたる「分(ぶ)」は約3ミリメートルを表します。
この「寸分」という極めて小さな単位ほどのズレすら存在しないという表現から、完全な正確さを示す慣用句として定着しました。

使い方・例文

設計や計算の正確さ、計画の完璧さ、手作業の精密さなどを評価したり、強く保証したりする場面で使われます。

  • 彼の緻密な計算には、寸分の狂いもない。
  • この時計の歯車は、寸分の狂いもない精度で作られている。
  • 寸分の狂いもないスケジュールで旅行が進んでいく。

類義語・関連語

「寸分の狂いもない」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 正確無比(せいかくむひ):
    比較できるものがないほど、極めて正確であること。
  • 一糸乱れぬ(いっしみだれぬ):
    わずかな乱れもなく、秩序や規律が完全に保たれていること。
  • 完全無欠(かんぜんむけつ):
    欠点や不足している部分がまったくなく、完璧なこと。
  • 完璧(かんぺき):
    欠点がまったくないこと。
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対義語

「寸分の狂いもない」とは対照的な意味を持つ言葉は、以下の通りです。

  • 杜撰(ずさん):
    物事のやり方がいい加減で、誤りや手落ちが多いこと。
  • 大雑把(おおざっぱ):
    細部にまで注意が届かず、全体的にいい加減であること。
  • 滅茶苦茶(めちゃくちゃ):
    まったく筋道が立たず、状態がひどく乱れていること。

英語表現

「寸分の狂いもない」を英語で表現する場合、以下のようなフレーズが適しています。

to a hair

直訳は「髪の毛一本まで」で、この上なく正確であることを表す表現。

The two parts fit together to a hair.
(二つの部品は寸分の狂いもなく合う。)

to a T

直訳は「Tの字まで」で、細部まで正確に、申し分なくという意味の表現。

The plan was carried out to a T.
(計画は寸分の狂いもなく実行された。)

「寸分の狂いもない」の分の下に、厘と毛がある

「寸分」の「分」は、尺貫法で寸の十分の一にあたります。

その下にも単位は続きます。
分の十分の一が厘りん、厘の十分の一が毛もうです。
「九分九厘」「一分一厘」も、同じ分・厘の刻みを使った言葉です。
九分九厘は十分(全部)に一厘だけ足りない、ほとんど完全に近いことを表します。
一分一厘はほんのわずかなことを表し、「一分一厘の狂いもない」のように打消の語を伴って使われます。

「寸分の狂いもない」は、その中では比較的おおまかな単位を持ち出していることになります。

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