ほんのわずかなズレや間違いすら存在しない、完璧で正確な状態を表したのが、
「寸分の狂いもない」(すんぶんのくるいもない)という言葉です。
意味
「寸分の狂いもない」とは、ほんのわずかな間違いやズレすらなく、完全に正確である様子を表す慣用句です。
計画の綿密さ、機械や技術の精密さ、あるいは自分自身の記憶などが、疑いようのないほど確かであることを表現する際に用いられます。
- 寸分(すんぶん):極めてわずかな長さや量のこと。
- 狂い(くるい):基準となる状態からのズレや、予定からの外れ。
語源・由来
古くから日本で使われていた長さの単位、尺貫法に由来します。
「寸(すん)」は約3センチメートル、その10分の1にあたる「分(ぶ)」は約3ミリメートルを表します。
この「寸分」という極めて小さな単位ほどのズレすら存在しないという表現から、完全な正確さを示す慣用句として定着しました。
使い方・例文
設計や計算の正確さ、計画の完璧さ、手作業の精密さなどを評価したり、強く保証したりする場面で使われます。
- 彼の緻密な計算には、寸分の狂いもない。
- この時計の歯車は、寸分の狂いもない精度で作られている。
- 寸分の狂いもないスケジュールで旅行が進んでいく。
類義語・関連語
「寸分の狂いもない」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 正確無比(せいかくむひ):
比較できるものがないほど、極めて正確であること。 - 一糸乱れぬ(いっしみだれぬ):
わずかな乱れもなく、秩序や規律が完全に保たれていること。 - 完全無欠(かんぜんむけつ):
欠点や不足している部分がまったくなく、完璧なこと。 - 完璧(かんぺき):
欠点がまったくないこと。
対義語
「寸分の狂いもない」とは対照的な意味を持つ言葉は、以下の通りです。
- 杜撰(ずさん):
物事のやり方がいい加減で、誤りや手落ちが多いこと。 - 大雑把(おおざっぱ):
細部にまで注意が届かず、全体的にいい加減であること。 - 滅茶苦茶(めちゃくちゃ):
まったく筋道が立たず、状態がひどく乱れていること。
英語表現
「寸分の狂いもない」を英語で表現する場合、以下のようなフレーズが適しています。
absolutely accurate
意味:絶対に正確な
計算や計測などが、疑いようもなく正確であることを表します。
- 例文:
His measurements are absolutely accurate.
彼の寸法は寸分の狂いもない(絶対に正確だ)。
perfect precision
意味:完璧な精度
機械の動きや技術的な正確さを表す際によく使われます。
- 例文:
The machine works with perfect precision.
その機械は寸分の狂いもない精度で動く。
まとめ
「寸分の狂いもない」は、ほんのわずかなズレすら存在しない、完全な正確さを表す言葉です。
日常の細かな作業から重要な局面まで、細部への妥協を一切排した仕事や、揺るぎない確信を示すときに力を持つ表現です。
人間が到達できる精度の極みを、この短い言葉は過不足なく言い表しています。




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