意味
「再三再四(さいさんさいし)」とは、何度も何度も、繰り返し行われることという意味です。
「再三」をさらに強めた言い方で、多くは副詞のように使われます。
語源・由来
中国語に由来する表現であり、「再」は「もう一度」を意味し、「三」「四」は具体的な回数ではなく「多さ」を象徴する数として用いられています。
三・四と順に重ねることで、単なる繰り返しを超えた執拗さや念押しのニュアンスが生まれます。
使い方・例文
「再三再四」は、注意や依頼、忠告などを何度も繰り返す場面で使われます。
- 遅刻をしないようにと再三再四注意したにもかかわらず、彼はまた寝坊した。
- ミスを防ぐため、担当者には再三再四の確認を要求した。
注意点
本人に向かって「再三再四申し上げた通り」のように使うと、「何度も言わせるな」という非難や不満のニュアンスが含まれてしまい、失礼にあたります。
自分自身の行動に対して「再三再四の確認を行い」と使うか、部下への注意喚起などに留めるのが適切です。
類義語・関連語
「再三再四」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 度度(たびたび):
同じことが何度も繰り返される様子。 - 再三(さいさん):
二度も三度も、同じことが行われる様子。 - 重ね重ね(かさねがさね):
同じ物事を何度も繰り返す状態。
対義語
「再三再四」と反対の意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 一回(いっかい):
物事を行う度合いが、ただ一度であること。 - 単発(たんぱつ):
物事が一度だけで終わる状態。
英語表現
over and over again
意味:何度も何度も繰り返される様子。
She practiced the piano piece over and over again.
(彼女はそのピアノ曲を再三再四練習した。)
repeatedly
意味:客観的に繰り返される事実を述べる表現。
He repeatedly ignored the warnings.
(彼は警告を再三再四無視した。)
再三再四は『紅楼夢』の会話にも『浮雲』にも出てくる
「再三再四」は、中国の長編小説『紅楼夢』の第二十七回にも出てきます。
拾ってもらった落とし物のお礼をめぐる会話の中に、次の一節があります。
況且他再三再四的和我說了,若沒謝的,不許我給你呢。
(それに、あの人は再三再四わたしに言ったのよ、お礼が無いなら渡してはいけないって。)
日本語では、二葉亭四迷の『浮雲』第七回に、昇が洋装の紳士に何度もお辞儀をするのに、紳士がなかなか振り向かない場面で使われています。
されども紳士は一向心附かぬ容子で、尚お彼方を向いて鵠立でいたが、再三再四虚辞儀をさしてから、
(紳士は少しも気づかない様子で、なお向こうを向いて立っていたが、何度も何度も空のお辞儀をさせてから、)
どちらの場面も、同じことが何度も重なった事実を言うための使い方です。










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