慣用句

気が置けない

(きがおけない)

遠慮や気づかいがいらず、心から打ち解けられること。

異形:気の置けない

6文字の言葉 / 「き・ぎ」から始まる言葉
気が置けない ことば
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意味

「気が置けない」とは、気をつかう必要がなく、うちとけて付き合えることです。
人や間柄について使う言葉で、「気が置けない友人」「気が置けない間柄」のように相手をほめる場面で使われます。
「気の置けない」という形でも使われ、どちらでも意味は変わりません。

  • 気:心の動きや働き。
  • 置く:物事をある所にとどめること。

語源・由来

「気が置けない」は、「気を置く」という言い方を打ち消したものです。
「気を置く」には「相手の気持を気づかう。遠慮する」と「気を休める。ほっとする」の二つの意味があり、打ち消されているのは前者のほうです。
相手に気づまりや遠慮を感じないさまをいう言葉で、田山花袋の『時は過ぎゆく』(1916年)に登場します。

本当に、気の置けない好い叔母さんですね

使い方・例文

「気が置けない」は、相手に構えずに過ごせる間柄を表す場面で使われます。

  • 久しぶりに気が置けない仲間と飲んだ。
  • 気が置けない店なので、つい長居してしまう。
  • 彼女とは気の置けない付き合いが二十年続いている。

正反対に受け取られやすい言葉

文化庁「国語に関する世論調査」(平成24年度)では、「その人は気が置けない人ですね」を「相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい」の意味だと答えた人が42.7パーセント、「気配りや遠慮をしなくてはならない」と答えた人が47.6パーセントでした。
本来の意味を選んだ人は、平成14年度が44.6パーセント、平成18年度が42.4パーセント、平成24年度が42.7パーセントで、ほぼ横ばいです。
ほめ言葉として使ったつもりでも、逆の意味に受け取られることがあります。

同じように受け取り方が分かれる言葉は、以下の記事にもまとめています。

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類義語・関連語

「気が置けない」と同じく、隔てのない間柄を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 腹を割る(はらをわる):
    本心を隠さずに打ち明けること。
  • 肝胆相照らす(かんたんあいてらす):
    心の底まで打ち明け合って、深く付き合うこと。
  • 水入らず(みずいらず):
    身内だけで集まり、他人を交えないこと。

英語表現

easy to get along with

付き合いやすい人柄をそのまま指す言い方。

She is easy to get along with.
(彼女は気が置けない人です。)

feel at ease with

相手の前で身構えずにいられる状態を表すフレーズ。

He is someone I feel at ease with.
(彼は気が置けない相手です。)

なぜ半数が逆の意味に取るのか

「気が置けない」が、逆の意味に取られてしまう原因は、「置けない」という語形にあると考えられています。

「信用が置けない」「信頼が置けない」のように、「〜が置けない」という形は否定的な評価を表すことが多くあります。
その並びに引かれて、「気が置けない」も「気を許せない」と読まれてしまいます。

もう一つは、打ち消される前の「気が置ける」という言い方が、現在ではほとんど使われなくなったことです。
対になる言い方が姿を消したため、「置けない」だけが否定の語群のほうへ引き寄せられています。

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