言葉は私たちのコミュニケーションを豊かに彩りますが、中には意味や使い方を間違えやすいものも少なくありません。
「知っているつもり」で使っていた言葉が、実は本来の意味と違っていた…そんな経験はありませんか?
今回は、日常会話や文章でよく見聞きするけれど、誤用されがちなことわざ、慣用句、故事成語、四字熟語をピックアップ。
それぞれの正しい意味と、なぜ間違いやすいのか、そして正しい使い方を分かりやすく解説していきます。
意味を間違いやすいことわざ、慣用句、故事成語、四字熟語、表現
意味を間違いやすい「ことわざ」
意味を間違いやすい「故事成語」
意味を間違いやすい「慣用句」「表現」
| 表現 | 本来の意味 | 誤用・誤解の例 |
|---|---|---|
| 流れに掉さす | 時流に乗る(または逆らう) | 邪魔をする、便乗する |
| 煮詰まる | 話し合いなどが進んで結論が出せる段階になる | 行き詰まって進まなくなる |
| 檄を飛ばす | 自分の主張を広めて人を奮い立たせる | 激励する |
| 敷居が高い | 不義理などで訪問しにくい | 高級・格上で入りにくい |
| 失笑する | 思わず吹き出して笑う | あきれて笑う、冷笑する |
| ぞっとしない | あまり感動しない、感心しない | 怖くない |
| 役不足 | 実力に対して役目が軽すぎる | 自分には荷が重い |
| 的を射る | 要点を正確に突く | 的を得る |
| 御の字 | 十分満足できる水準 | 最高ランクの評価 |
| 気が置けない | 遠慮がいらない、気軽に接することができる | 気が許せない |
| 憮然 | 失望してぼんやりしている様子 | 怒っている |
| 気の置ける相手 | 遠慮や気遣いが必要な相手 | 親しい相手 |
| 悪びれる | 遠慮したり怯えたりすること | 開き直る・反省しない |
| 情けない | 恥ずかしい、みっともない | かわいそう・気の毒 |
| 雨模様 | 今にも雨が降りそうな天気 | すでに雨が降っている |
| なし崩し | 少しずつ進める、崩す | 曖昧にしてごまかす |
| うがった見方 | 本質を突いた見方 | ひねくれた、疑い深い |
| おもむろに | 落ち着いてゆっくりと | 突然・急に |
| 藪から棒 | 突然、脈絡がない | 乱暴、強引 |
| 確信犯 | 正しいと信じて行う犯罪 | 悪いと知りながら行う犯罪 |
| 他力本願 | 仏の力にすがる信仰的な態度 | 他人任せにすること |


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