意味
「耳をそろえる(みみをそろえる)」とは、借金の返済などで、必要な金額を不足なく全額そろえるという意味です。
決まった額を不足なく、まとめて用意して渡す場面で使われる言い方です。
語源・由来
この言葉は、江戸時代に流通した大判や小判の「耳」、つまり縁をそろえるという意味から生まれました。
そこから、借金などの金額を不足なく整えることを「耳をそろえる」と言うようになりました。
使い方・例文
主に、借金の返済や代金の支払いなど、お金に関する場面で使われます。
- 兄は友人に借りていたお金を、耳をそろえて返済した。
- 大家さんは、家賃を耳をそろえて払うように伝えた。
- 来月までに耳をそろえて代金を用意すると約束した。
英語表現
pay in full
借金や代金を全額支払うこと。
He paid the debt in full by the end of the month.
(彼は月末までに借金を耳をそろえて返した。)
「耳をそろえる」の耳は、聞く耳ではなく物の縁
「耳をそろえる」の「耳」は大判・小判のふちのことで、「パンの耳」「紙の耳」と同じく、物のふち・へりを指す使い方です。
大判・小判のふちの意味から転じて、その枚数を「耳」と言うこともありました。
聞く働きの耳を使った言い回しには、人の話を注意深く聞く様子を表す「耳を傾ける」や、正しい指摘で聞くのがつらい「耳が痛い」、話すことより聞くことを大切にするようにという教えを表す「耳は二つ、口は一つ」などがあります。


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