口車に乗る

『口車に乗る』の文字サムネイル 個別解説
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調子のいい話に相槌を打っているうちに、いつのまにか丸め込まれている。
そんな巧みな話術に流される様子を表すのが、「口車に乗る」(くちぐるまにのる)です。

意味

「口車に乗る」とは、巧みな話しぶりに乗せられて、だまされたり言いくるめられたりするという意味です。

相手の話術に流され、自分の判断力が鈍ってしまう様子を表します。
後から振り返って初めてだまされたと気づく、という悔しさを含んだ言葉です。

  • 口車(くちぐるま):よどみなく回る車輪のように、次から次へと出てくる巧みな言い回し

語源・由来

「口車」は、次々と回る車輪の動きを、よどみなく続く巧みな話しぶりにたとえた言葉です。

車輪が止まることなく滑らかに回転し続けるように、途切れることなく言葉を繰り出す話術を「口車」と呼ぶようになりました。
その滑らかな話に乗せられ、思わず相手のペースに引き込まれてしまう様子が、「口車に乗る」という言葉になりました。

使い方・例文

「口車に乗る」は、巧みな話術にだまされたり、うまく丸め込まれたりする場面で使われます。

  • 営業の甘い言葉に口車に乗せられ、契約してしまった。
  • 友人の口車に乗って、面倒な役目を引き受けてしまった。
  • 簡単に儲かるという話の口車には乗らない方がいい。

類義語・関連語

「口車に乗る」と同じように、言葉巧みにだまされる場面で使われる言葉には、以下のようなものがあります。

  • おだてに乗る(おだてにのる):
    お世辞や褒め言葉に気をよくして、その気になること。
  • 言いくるめられる(いいくるめられる):
    相手の巧みな理屈に押し切られ、丸め込まれること。

「口車に乗る」と「おだてに乗る」の違い

どちらも相手の言葉に流される様子を表しますが、きっかけが異なります。「口車に乗る」は理屈や説明の巧みさに、「おだてに乗る」は褒め言葉やおべっかによって、判断が鈍ることを表します。

語句流されるきっかけ
口車に乗る理屈や説明の巧みさ
おだてに乗る褒め言葉やおべっか

英語表現

be talked into ~

「話されて〜する気にさせられる」という意味で、相手の説得や口車に乗せられて何かをしてしまうことを表す表現。

I was talked into buying an expensive plan.
(口車に乗せられて、高いプランを契約してしまった。)

「車」に例えられた話術の数々

日本語には、「口車」のように話術を回転する道具にたとえた表現がいくつかあります。
よどみなく話し続ける様子を「立て板に水」と表すのも、途切れることのない流れという点で似た発想です。

回転や流れといった動きの滑らかさを言葉の巧みさにたとえるのは、聞き手が思考を挟む間もなく引き込まれてしまう感覚を、視覚的にとらえやすく表現する工夫だといえます。

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