意味
「気骨がある(きこつがある)」とは、正しいと信じたことを曲げず、どんな障害にもくじけない強い心を持っているという意味です。
人の性格や生き方をほめるときに使い、「気骨のある人」のように「の」でつなぐ形もよく見かけます。
語源・由来
この言葉の「気骨」は、気性を表す「気」と、かたい「骨」を組み合わせた語です。
「骨」は体を支えるかたい骨のことで、そのかたさから、何事にも屈しない強い気力の意味でも使われます。
「気骨」という語は中国の古い歴史書にも出てきます。
南北朝時代の梁(= 6世紀の中国南部の王朝)の歴史をまとめた『梁書』には、文人の丘遅が8歳で文章を作り、父の丘霊鞠がいつも「自分に気骨が似ている」と言っていた、という次の一節があります。
遲八歲便屬文,靈鞠常謂氣骨似我。
(丘遅は八歳でもう文章を作り、父の霊鞠はいつも、気骨が自分に似ていると言っていた。)
使い方・例文
- 上司の不正を正面から指摘するとは、彼はなかなか気骨がある。
- 祖父は、周りに何を言われても筋を曲げない気骨のある人だった。
- 周囲に流されず自分の考えを言える、気骨のある新人がほしい。
類義語・関連語
どれも、困難や圧力に負けないしっかりした心を持つ様子を表す言葉です。
- 骨がある(ほねがある):
何事にも屈しない強い気力を持っていること。「骨のある人」の形でも使う。 - 骨っぽい(ほねっぽい):
しっかりしていて手ごわい様子。魚に小骨が多い、やせて骨ばっている、という意味もある。 - 気概がある(きがいがある):
困難にくじけない強い意志や気性を持っていること。
英語表現
backbone
たくましさ・勇気・意志の強さ。
もとは背骨の意味。
She had the backbone to say no to the powerful client.
(彼女には、力のある取引先にも断りを言える気骨があった。)
「きぼね」と読めば気苦労の意味
「気骨」の字は、「きぼね」と読むと別の言葉になります。
こちらは心づかいや気苦労という意味で、多くは「気骨が折れる」「気骨を折る」の形で使われます。
「骨が折れる」が「苦労する」という意味であるように、「気骨が折れる」は、あれこれ気をつかって疲れる様子を表します。
「気骨がある」は強い心をほめる言葉、「気骨が折れる」は気苦労を言う言葉で、同じ字でも読みによって意味がまったく違います。

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