意味
「明朗闊達(めいろうかったつ)」とは、明るくほがらかで、心が広く細かいことにこだわらないという意味です。
性格の明るさを表す「明朗」と、器の大きさを表す「闊達」を重ねた四字熟語で、両方を備えた人柄をほめるときに使います。
- 明朗(めいろう):明るく朗らかで、わだかまりがないこと。
- 闊達(かったつ):心が広く、小さな事にとらわれないさま。
語源・由来
この言葉は、「明朗」と「闊達」という二つの漢語を組み合わせてできています。
「闊達」は「豁達」とも書き、景色が広々と開けている様子を表すこともあります。
人の心について使うと、度量が大きく、物事にこだわらない様子を指します。
使い方・例文
- 新しい部長は明朗闊達な人で、会議の空気が一気に明るくなった。
- 祖父は失敗しても笑って水に流す、明朗闊達な性格だった。
- 学級目標に「明朗闊達」を掲げ、互いの違いを認め合える組を目指す。
類義語
明るさや、心の広さを表す四字熟語です。
- 明朗快活(めいろうかいかつ):
明るくほがらかで、生き生きとしている様子。おおらかさより、元気のよさに重きがある語。 - 豪放磊落(ごうほうらいらく):
太っ腹で、小さな事にこだわらず快活な様子。大胆さも含む語。 - 自由闊達(じゆうかったつ):
度量が大きく、思いのままにのびのびとふるまう様子。明るさより、自由さを表す語。
原民喜『壊滅の序曲』の明朗闊達な巡査
広島で原爆に遭った作家、原民喜の小説『壊滅の序曲』に、この言葉が出てきます。
原爆が落ちる前の広島を描いた作品で、主人公の正三は、警察署で開かれた工場主の集まりに代理で出かけます。
そこで防空演習について話し始めた体格のよい巡査の声を、次のように書いています。
「ええ、これから防空演習の件について、いささか申上げます」と、その声はまた明朗闊達であった。
巡査は続けて、各地から逃げてきた罹災者の話に耳を貸すな、備えさえあれば空襲は少しも怖くない、と説きます。
正三は、少しも不安のなさそうなその話しぶりを聞きながら、珍しい男だと考え、こんな「好漢ロボット」なら今の日本にはいくらでもいるにちがいない、とも思います。
ほめ言葉の「明朗闊達」が、ここでは空襲の危険を少しも疑わない巡査の声に使われています。


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