意味
「鸚鵡返し(おうむがえし)」とは、相手の言った言葉を、そのまま繰り返して返すことをいいます。
和歌では、贈られてきた歌の言葉を一部だけ変えて、返歌にすることも指します。
また、酒の席で差された杯を飲み干し、すぐに返杯することもこう呼びます。
- 返歌(へんか):贈られた歌に答えて詠む歌。
- 返杯(へんぱい):差された杯を飲み、相手に差し返すこと。
語源・由来
この言葉は、人の言葉を巧みにまねる鳥の鸚鵡にたとえたものです。
和歌の詠み方としては、鎌倉時代の説話集『十訓抄』で、平安時代後期の貴族藤原成範が宮中の女性から詠みかけられた歌の「や」を「ぞ」に換えて返した話がその例です。
これを小野小町に結びつけたのが、能の「鸚鵡小町」です。
使い方・例文
「鸚鵡返しに言う」のように、「鸚鵡返しに」の形で動詞の前に置いて使えます。
- 「大丈夫?」と聞かれた弟は、「大丈夫」と鸚鵡返しにするだけで目をそらした。
- 電話で聞いた番号を鸚鵡返しに読み上げて、聞き間違いがないか確かめた。
類義語・関連語
- 猿真似(さるまね):
考えもなく、むやみに他人のまねをすること。言葉より動作やうわべをまねる点に重きを置き、見下していう語。


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