四字熟語

虚心坦懐

(きょしんたんかい)

何の先入観やわだかまりも持たず、素直な心で物事に臨む様子。


8文字の言葉き・ぎ」から始まる言葉
虚心坦懐 ことば
スポンサーリンク

意味

「虚心坦懐」とは、何のこだわりや偏見も持たず、素直でさっぱりとした心で物事に向き合うという意味です。

自分の利益や感情にとらわれず公平な判断を下したい時や、他者の意見を真摯に受け入れたいという前向きな感情の時に使われます。

語源・由来

中国の思想書『老子』にみられる「其の心を虚(むな)しくして」という一節などに通じる「虚心」と、心を平らに開くことを意味する「坦懐」が組み合わさって定着した言葉です。

特定の故事成語に由来するエピソードはありませんが、「わだかまりのない心」と「隠し立てのない平穏な心境」を重ね合わせることで、一つの四字熟語として使われるようになりました。

使い方・例文

「虚心坦懐」は、議論が平行線になった際に冷静な視点を取り戻すよう促す場面や、第三者として公平に物事を判断する状況で使われます。

  • お互いの主張を一旦保留し、虚心坦懐に事実だけを確認しよう。
  • 厳しい指摘であったが、自身の成長のために虚心坦懐に受け止めた。
  • 裁判長は両者の証言を虚心坦懐な態度で聞き、判決を下した。

類義語・関連語

「虚心坦懐」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 明鏡止水(めいきょうしすい):
    曇りのない鏡と静かな水面のように、心が澄み切って落ち着いている状態。
  • 光風霽月(こうふうせいげつ):
    雨上がりのさわやかな風と澄んだ月のように、心がさっぱりとしてわだかまりのない様子。
  • 公平無私(こうへいむし):
    個人の利益や感情を交えず、えこひいきがないこと。

対義語

「虚心坦懐」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 意固地(いこじ):
    つまらないことにこだわり、頑固に意地を張って他人の意見を聞き入れない様子。
  • 先入観(せんにゅうかん):
    前もって作られた固定的な考えにより、自由な思考が妨げられている状態。
  • 我田引水(がでんいんすい):
    他人のことは考えず、自分の都合の良いように言動を合わせること。

英語表現

with an open mind

意味:偏見を持たず、新しい意見を受け入れる素直な状態。

Please listen to my proposal with an open mind.
(私の提案を、虚心坦懐に聞いてください。)

impartial

意味:個人的な感情や偏見を持たず、公平である様子。

We need an impartial judge for this competition.
(このコンテストには虚心坦懐な審査員が必要です。)

「虚心」は『老子』に由来する言葉

「虚心坦懐」は、「虚心」と「坦懐」という二つの言葉を組み合わせた四字熟語です。

「虚心」は、素直で先入観にとらわれない心を指す言葉で、中国の古典『老子』に見られる考え方に由来するとされています。
何かをしてやろうという作為を持たない心のあり方を指します。

「坦懐」は、「たいら」の字が示すとおり、好悪の感情に振り回されない、平らな心を表します。

この四字熟語自体は特定の一つの出典を持つわけではなく、意味の近いこの二語を組み合わせて作られた言葉です。

スポンサーリンク

コメント