意味
「百舌勘定(もずかんじょう)」とは、会計のときに自分は金を出さず、他人にばかり支払わせることです。
口先で言いくるめて人に払わせる、ずる賢いやり方を責めていう言葉です。
語源・由来
百舌と鳩と鴫の三羽の鳥が十五文の買い食いをしたとき、口のうまい百舌が、鳩には名の頭が「は」だからと八文を、鴫には「し」だからと七文を払わせ、自分は一文も払わずに済ませたという昔話から生まれた言葉です。
「は」を八、「し」を七に掛けたこじつけで、八文と七文を足すとちょうど十五文になります。
使い方・例文
「百舌勘定」は、飲み会や旅行の費用を精算する場面で、自分は払わずに人に負担させる人のやり方を指して使います。
- 幹事は「集金の手間賃だ」と言って自分の分を払わず、残りを私たちに割らせた。とんだ百舌勘定だ。
- 彼女は支払いの段になると「今日は誘われた側だから」と財布を出さない。いつもの百舌勘定だ。
百舌は鳴きまね上手で小鳥も狩る

(写真:Laitche、Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)
「百舌勘定」の「百舌」は、スズメ目モズ科の鳥モズのことです。
「百の舌」と書くとおり、モズは早春と初秋にさまざまな鳥の鳴き声をまねてさえずります。
一方で、先がかぎ状に曲がったくちばしで昆虫やカエル、トカゲ、ときには小鳥まで捕らえる肉食の鳥で、獲物を木のとげや枝先に突き刺しておく「はやにえ」の習性でも知られます。
昔話で百舌が口のうまい役を務めるのも、この鳴きまね上手な姿と重なります。










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