歴史上の偉人や、現代の革新的なリーダー、あるいは身近な尊敬する人に対して、「あの人は器が大きい」と感じたことはないでしょうか。
「気宇壮大(きうそうだい)」は、まさにそのような、心の広さや発想のスケールが並外れて大きい様子を表す四字熟語です。
この言葉は、目先の小さなことにとらわれない、非常にポジティブで立派な人柄や計画を称賛する際に使われます。
「気宇壮大」の意味・教訓
「気宇壮大」とは、心意気や発想、構想などが並外れて大きく、立派な様子を意味します。
- 気宇(きう):心の広さ、度量、または心意気。
- 壮大(そうだい):規模が大きくて立派なこと。
この二つが組み合わさることで、単に計画が物理的に大きいだけでなく、その根底にある精神性(心の広さや志)までもが広大で立派である、というニュアンスを強く持ちます。
「気宇壮大」の語源
「気宇壮大」は、「気宇」と「壮大」という二つの熟語を組み合わせて作られた四字熟語です。それぞれの漢字が持つ意味は以下の通りです。
- 気:精神、心、活力。
- 宇:軒(のき)、空、宇宙。転じて「空間的な広がり」や「世界の広さ」を意味します。
- 壮:勢いが盛ん、立派、勇ましい。
- 大:おおきい。
つまり、「気宇」とは精神(気)が宇宙(宇)のように広いこと、「壮大」は立派で大きいことを表しており、合わせて「心のあり方や構想が、広大で立派である」という意味が成り立ちます。
「気宇壮大」の使い方と例文
「気宇壮大」は、人の性格や度量、あるいはその人が立てる計画や構想を称賛する(褒める)文脈で使われます。
小さな失敗を許容する心の広さや、常人には思いつかないようなスケールの大きなビジョンを持つ人物・計画に対して使われる、格調高い表現です。
例文
- 「彼は気宇壮大な人物で、目先の利益や小さな失敗にくよくよしない。」
- 「その若き起業家は、気宇壮大なビジョンを掲げて世界に挑戦している。」
- 「彼の描く未来図は、あまりに気宇壮大で、最初は誰もが非現実的だと思った。」
- 「敵対する者さえも受け入れる、気宇壮大な人柄に惹かれた。」
類義語・関連語
「気宇壮大」と似た意味を持つ言葉を紹介します。
- 豪放磊落(ごうほうらいらく):
心が大きく、小さなことにこだわらない様子。人柄に焦点を当てた表現。 - 広大無辺(こうだいむへん):
限りなく広くて大きいこと。元は空間や慈悲などを指すが、構想の大きさにも使われる。 - 大所高所(たいしょこうしょ):
広い視野で物事を見ること。その「視点」を指す。 - 寛大(かんだい):
心が広く、他人を受け入れること。「気宇」の側面に近い。
対義語
「気宇壮大」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 小心翼々(しょうしんよくよく):
気が小さく、びくびくと慎重すぎる様子。 - 狭量(きょうりょう):
心が狭く、他人の言動を受け入れないこと。 - 器が小さい(うつわがちいさい):
(慣用句)心の広さや度量がないこと。 - 小粒(こつぶ):
規模や能力が小さいこと。
英語での類似表現
Grand vision / Grand scale
- 意味:「壮大な構想、大きな規模」
- 解説:「壮大」の側面を強く反映した表現です。特に計画や構想のスケールの大きさを指します。
- 例文:
He is a leader with a grand vision for the future.
(彼は未来に対する気宇壮大な構想を持つリーダーだ。)
Magnanimous / Large-minded
- 意味:「度量が大きい、寛大な」
- 解説:「気宇」の側面、すなわち心の広さや寛大さを表す表現です。私情や小さな恨みにとらわれない立派な精神性を指します。
- 例文:
It was magnanimous of him to forgive his rivals.
(ライバルたちを許したとは、彼は気宇壮大(寛大)だ。)
まとめ – 「気宇壮大」な心を持つ
「気宇壮大」とは、心構えや発想が並外れて大きく立派な様子を指す、非常にポジティブな四字熟語です。
単に夢が大きいだけでなく、他者を受け入れる心の広さ(度量)も併せ持つことを示します。物事を大きな視点で捉え、小さなことにとらわれない「気宇壮大」な姿勢は、多くの人を惹きつけるリーダーシップの源泉とも言えるでしょう。


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