大切なものを守るためには、わずかな隙も弱点も許されないことがあります。
どんな脅威も寄せ付けず、いかなる攻撃も跳ね返す。
そのような揺るぎない備えや状態を「金城鉄壁」(きんじょうてっぺき)と言います。
意味
「金城鉄壁」とは、物事の備えや守りが極めて強固で、付け入る隙が全くない状態のことです。
- 金城(きんじょう):金属でできたように極めて堅固な城。
- 鉄壁(てっぺき):鉄のように頑丈な壁。防御が固いこと。
語源・由来
「金城鉄壁」の「金城」は、古代中国の歴史書『漢書』に登場する「金城湯池」に由来します。
金属で築かれた城と煮えたぎる熱湯の堀という意味で、難攻不落の防衛体制を表した言葉です。
そこに、鉄の壁のように強固な守りを意味する「鉄壁」を組み合わせることで、いかなる攻撃も寄せ付けない堅牢さを強調する四字熟語として定着しました。
使い方・例文
「金城鉄壁」は、物理的な防御力だけでなく、論陣の強さや意志の固さを表す場面で使われます。
- あのチームは金城鉄壁の守備を誇る。
- 相手の金城鉄壁の論陣を崩すことはできない。
- 顧客データを金城鉄壁のセキュリティで守る。
類義語・関連語
「金城鉄壁」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 難攻不落(なんこうふらく):
攻めるのが非常に難しく、容易には陥落しないこと。 - 金城湯池(きんじょうとうち):
金属の城と熱湯の堀。極めて守りが固く安全な場所の例え。 - 要塞堅固(ようさいけんご):
城などの守りが非常にしっかりと作られており、容易に破られないこと。
対義語
「金城鉄壁」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
- 砂上の楼閣(さじょうのろうかく):
基礎がもろく、長く維持できない物事の例え。 - 土崩瓦解(どほうがかい):
土が崩れ瓦が割れるように、物事が根本から崩れ去ること。
英語表現
「金城鉄壁」を英語で表現する場合、以下のフレーズが適しています。
impregnable fortress
意味:難攻不落の要塞
極めて守りが堅く、打ち破れない状態を表します。
- 例文:
They built an impregnable fortress.
彼らは金城鉄壁の要塞を築いた。
まとめ
「金城鉄壁」は、金属の城と鉄の壁というイメージが示すように、あらゆる攻撃を跳ね返す圧倒的な守りを表す言葉です。
城の防衛に限らず、情報管理やビジネス戦略、人間関係における信頼の構築など、現代においても「隙のない備え」が求められる場面は数多くあります。
何を守り、どう守るか。この言葉はその本質を、力強く問いかけてくれます。









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