四字熟語

杓子定規

(しゃくしじょうぎ)

物事を一つの基準で測ろうとする融通のきかない様子。


8文字の言葉 / 「し・じ」から始まる言葉
杓子定規 ことば
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意味

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」は、曲がった杓子の柄を定規の代わりにして物事をはかることから、すべての物事を一つの規則や基準に当てはめ、融通を利かせようとしないことです。

語源・由来

汁をすくう「杓子」の柄は、昔は曲がっていました。
その曲がった柄を、物をはかる「定規」の代わりに使うことから生まれた言葉です。

使い方・例文

「杓子定規」は、規則やマニュアルに固執するあまり、状況に応じた柔軟な対応ができない場面で使われます。

  • 窓口担当者の杓子定規な対応に客が腹を立てる。
  • 何事も杓子定規に判断していては仕事が進まない。
  • 杓子定規な規則の運用を見直す時期に来ている。

誤用・注意点

基本的には融通がきかないことを批判する否定的なニュアンスを持つ言葉です。
そのため、他人の真面目さや規則正しさを褒める意図で使うと、かえって相手を貶めることになるため注意が必要です。

類義語・関連語

「杓子定規」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 四角四面(しかくしめん):
    非常に真面目できちょうめんだが、堅苦しくて融通がきかない様子。
  • 墨守(ぼくしゅ):
    自らの習慣や古くからの規則などを、頑なに守り通して変えないこと。
  • 一本槍(いっぽんやり):
    自分の得意な一つのやり方や方針だけで、すべての物事を押し通すこと。
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対義語

「杓子定規」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 臨機応変(りんきおうへん):
    その時々の状況や変化に応じて、適切な手段や対応をとること。
  • 融通無碍(ゆうずうむげ):
    考え方や行動が何物にもとらわれず、自由でのびのびとしている様子。
  • ケースバイケース:
    原則にとらわれず、個々の事案ごとに適切な対応を変えていくこと。

英語表現

by the book

規則やマニュアル通りに厳密に行動することを表す表現。

The manager always does everything by the book.
(そのマネージャーは常に杓子定規に物事を進める。)

rigid

考え方や規則の適用が硬直しており、柔軟性に欠けることを表す語。

His rigid attitude makes it difficult to negotiate.
(彼の杓子定規な態度が交渉を難しくしている。)

「杓子定規」はもと「誤った基準ではかる」こと

「杓子定規」は、昔の杓子の柄が曲がっていたことから、本来は曲がった柄を定規にするように、誤った基準で物事をはかることをいいました。
今は、一つの基準に当てはめて融通がきかない、という意味で使うのがふつうです。

夏目漱石なつめそうせきは1911年(明治44年)に和歌山で行った講演『現代日本の開化』で、変わっていくものに定義を作るときは、その変化を見越しておかなければ「いわゆる杓子定規とかでいっこう気の利かない定義になってしまいます」と述べています。
一度決めたら動かさなくてよい幾何学の円や三角の定義と比べて、動き続けるものに一つの定義を当てはめ続ける不都合を、この語で言い表しています。

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